未来の死は確実ですが、なぜ未来の死から今を考えないといけないのか?まるで未来のために今を使うみたいに。
by 宮野真生子
あなたは今を大切にしていますか?
タイトルの言葉は、福岡大学准教授を努めた哲学者 宮野真生子先生の言葉です。
未来の死や不安ばかりを気にしすぎて、今を犠牲にする必要なんてないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの命には限りがあります。つまり、いつか必ず死が訪れるわけです。
だからといって、いつか訪れるであろう死に備えて、「今から死ぬ準備をする」なんて、誰かが言い出したとしたら、「何て馬鹿げたことを考えているのだろう」と思うはずです。
私たちは、死ぬために生きているわけではなく、生きるために生きているのですから、今、元気なときに、死のことばかり考える必要などなく、今を大切に生きるべきなのです。
もちろん、将来のことが不安になってしまうことは理解できます。
かくいう筆者自身も、将来のことを不安に思うことはよくありますし、今も将来に備えて準備してることが多々あります。
私たちが子供の頃から勉強してきたのも、未来のため、、社会人になるための準備をしてきたとも言えるわけです。
しかし、あまりにも未来のことを心配しすぎて、今できること、今を楽しむことをおろそかにしてしまっては何にもなりません。
例えば、老後の医療費などを心配しすぎて、多額の貯蓄をすることを目的に、若いうちから貯蓄のことばかり考えてる人がいます。
若いからこそ楽しめることや、できることがたくさんあるのに、人生を楽しむこともせず、仕事ばかりに専念して、貯蓄が増えることばかりを考えている人がいるのです。
私たちは、楽しむために、そして幸せになるために生きています。
将来のことを不安視するあまり、今を楽しめないのであれば本末転倒であり、人生の醍醐味を味わっていないことになるのです。
人生において、最も大切なのは、「今」であって、「未来」ではありませんし、ましてや「過去」でもありません。
今、何をするべきかを考え、今を楽しむことが大切で、未来のことは少しだけ考えればよいのです。
それに、未来がどうなるのかなんて、誰にもわかりません。
わからないことに時間を割いたり、不安になるなんて馬鹿げています。
もちろん、期待しすぎるのも無意味です。
今を生きることの延長線上に未来があるのです。
つまり、私たちは、今を大切に生きることが最も大事なのです。
覚えておきましょう。
