偉人はアイデアについて話す。凡人は出来事について話す。愚者は人について話す。
by エレノア・ルーズベルト
あなたはある出来事が起きたとき、何を話しますか?
タイトルの言葉は、第32代アメリカ合衆国大統領 フランクリン・ルーズベルト夫人 エレノア・ルーズベルトの言葉です。
偉人と凡人と愚者の違いについて、何か出来事が起きたときに、その人が何を話すかによって判断できるのだと述べた深いメッセージですね。
世の中は、どこに行っても、賢い人間、普通の人間、愚かな人間がいるわけですが、その判別方法について、ルーズベルト大統領夫人 エレノア・ルーズベルトは、ユニークな表現で述べています。
偉人と呼べる人は、ある出来事についてアイデアを話し、普通の凡人は出来事そのものを話し、愚かな人間は人について話すものだと述べています。
例えば、自分が交通事故に遭ったとします。
そのとき、普通の人間であれば、どんな事故に遭ったのか、どんな状況だったのか、その出来事そのものを誰かに話すはずです。
しかし、偉人と呼ばれる人は話す内容が凡人とは少し違うのです。
出来事そのものではなく、アイデアを話すのが偉人だと述べています。
つまり、「どうすれば事故を回避できただろうか?」とか「事故の原因は何だったのだろうか?」などと、対応策やアイデアを話すのが偉人と呼べる人だということです。
つまり、失敗や過ちを活かすようなアイデアを考えようとする姿勢が見られるということです。
反対に愚かな人間は、出来事そのものではなく、人のことを話します。
つまり、「相手がこんな運転をしたから事故になった」とか「相手は怒っている」などと、人について話すのが愚者です。
つまり、すべてを相手のせいにして、自分は悪くないと言いたげな態度をとるということです。
相手が悪いと決めつけることで、自分は責任回避できるのだと思い込んでいるのです。
相手のせいにするということは、自分は全く反省せずに、また同じ過ちや失敗を繰り返してしまうことになるわけで、だから人の話ばかりする人間は愚かだと言えるのです。
賢い人間は、「相手はどんな人間だ」とか「誰かがこんな行動した」なんてことはほとんど気にすることはありません。
なぜなら、他人の行動は自分ではコントロールできませんし、人それぞれだということをわかっているからです。
自分は自分、他人は他人だと割り切って行動できるのが賢い人間です。
他人のことばかり気になって、他人の話ばかりする人間は、賢いとは言えないのです。
私たちも賢い行動をして、賢い人間になりたいものですね。
