感謝は最大の徳であるだけでなく、全ての徳の源である。
by マルクス・トゥッリウス・キケロ
あなたは常に感謝の気持ちを持っていますか?
タイトルの言葉は、古代ローマの政治家で哲学者でもあるマルクス・トゥッリウス・キケロの言葉です。
感謝する心を持つことは、全ての人徳の現れであり、源であるのだと述べた深いメッセージですね。
私たち人間は、誰もが感謝の心を少なからず持っているものですが、その感謝の気持ちをどれくらい持っているかによって、その人の人徳がわかるものだと、古代ローマの哲学者キケロは述べています。
つまり、感謝の心そのものがその人の人徳の現れだということです。
例えば、犯罪を犯すような人や、常にイライラして怒りをあらわにしているような人は、感謝の気持ちが希薄だということが言えます。
感謝の気持ちが大きい人であれば、人に迷惑をかけようとか、誰かに怒りをぶつけようなどとは考えないからです。
いつもイライラして怒っているような人は、自分の思い通りにならないから怒りの感情が湧き出てくるのです。そして、そのイライラが周りの人に迷惑をかけていることに気付いていません。
感謝の気持ちが大きい人であれば、必然的に怒りの感情は出てこないのです。
なぜなら、たとえ自分の思い通りにならないことが起きたとしても、それを誰かのせいにしたり、人にぶつけたりしません。
「他に良い方法があるのかもしれない」とか「この方法は間違っているのかもしれない」などと、気持ちを切り替え、行動を変えることができるからです。
したがって、感謝の気持ちが大きい人というのは、愛や優しさに溢れ、賢さと知性を兼ね備えた人徳のある人ということになるわけです。
感謝する気持ちが、全ての人徳の現れであり、源であるというのはそういうことです。
感謝の心は、仕事を真面目に誠実に働くことにもつながっていきますし、人間関係を円滑にすることにもつながります。
また、人に優しくしたり、誰かを愛することも、感謝の気持ちがあるからこその行動と言えます。
つまり、生きていくために必要なスキルが、全て感謝の気持ちを持つことにつながるということです。
私たち人間は決して一人では生きていけません。
誰かのお世話になったり、誰かと協力するからこそ、生きていくことができるわけですから、感謝の心は常に持ち続けていかなければならないのです。
