賢者が死に驚くことはない。賢者は常に旅立つ準備ができている。
by ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ
あなたは旅立つ準備ができていますか?
タイトルの言葉は、フランスの詩人 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの言葉です。
賢者は常に死を受け入れる準備ができているので、死に驚くことはないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちにとって最も大切なものは命であることは間違いありません。
命が終わる、つまり死を迎えるということは、自分の人生が終わることを意味し、何も行動できないどころか、考えることすらできなくなるからです。
したがって、私たちにとって死はとても恐ろしく、できれば考えたくないというのが本音でしょう。
しかし、賢者は死に関する捉え方が私たち凡人とは少し異なるようです。
死はいつか訪れるものだということを自覚し、いつでも受け入れる準備をしているのです。
賢者と呼ばれる人は、毎日、豊かで充実した日々を過ごしているので、「いつ死んでも構わない」と思っている人が多いのは事実です。
常に自分のやるべきことに一生懸命に取り組み、悔いのない生き方をしているので、死を恐ろしいとは思わないのです。
たとえやり残したことがあったとしても、「自分は一生懸命にやってきた」という自負があるからです。
また、それを引き継いでやってくれる人がいることも知っているので、「いつ死んでも構わない」と思えるのでしょう。
賢者ではない人は、「やればよかった」とか「もっと努力すればよかった」などと後悔の気持ちを持っている人が多いので、死を恐ろしいと感じてしまうのです。
自分が死を迎えるとき、「自分は一生懸命に生きてきた」という思いが強ければ、死を受け入れる準備ができているということになりますし、「もっと頑張ればよかった」という気持ちが強ければ、「まだ死にたくない」という思いを強くしてしまうというわけです。
私たちにとって死は避けられない運命ですが、毎日、豊かで充実した生き方をしていれば、死は恐ろしいものではなく、常に受け入れられるものなのです。
たとえ短い人生であっても、自分のやりたいことを一生懸命にやってきた人は、安らかに死を迎えることができたはずです。
あなたは死を受け入れる準備ができていますか?
もしも死を恐ろしいと感じているのでしたら、悔いのある生き方をしており、もっと努力しなければならないと思っていることがあるのかもしれません。
今一度、自分の生き方を見直してみてはいかがでしょうか?
