今日あなたは自分の穀物倉庫を見て穀物の量を数えようとした。その瞬間にあなたは神から見放される。
by ユダヤ教の教え
あなたはお金やモノに執着していませんか?
見出しの言葉は、ユダヤ教の教えの一つです。
自分が持っているお金やモノ、財産など、数えられるものに執着することは神から見放され、幸福になり得ないのだと述べた深いメッセージですね。
あなたは、自分が持っているお金や財産がどれくらいあるかを把握していることと思います。
自分の貯蓄額はもちろんのこと、不動産や有価証券など、自分が保有している財産を見て、安心したり不安になったりする人も多いことと思います。
しかし、お金やモノ、財産など、数えられるものは、たとえそれを多く保有していたとしても、それが幸福のバロメーターにはならないのだと、ユダヤ教では教えています。
そうは言っても、財産を多く持っていることが、自分の将来や安心につながることは確かですし、ある程度のお金がないと生きていけないのも事実としてあります。
ただし、財産を持つことが幸福であると思い込まないほうが良いのだと、ユダヤ教では説いています。
なぜなら、「お金儲けできた」とか「財産が増えた」などと喜ぶことは、誰かの犠牲の上に成り立っていることであり、そう考えることで、神の庇護がなくなるからです。
つまり、自分の財産の増減に一喜一憂することを戒めているわけです。
言うまでもなく、世の中の財産には限りがあります。
お金もモノ、土地や資源など、すべての有機物には限りがあるわけです。
つまり、自分の財産が増えたということは、他の人の財産が減ったことを意味しますし、自分のお金が増えれば、それは他の人のお金が減ることにつながります。
したがって、すべてのものは社会に循環していることになります。
自分の財産が増えたということは、自分が頑張った証、運よく手に入れた証とも言えるわけですが、それによって、減少したり失ってしまう人もいるわけです。
そんなことも考えずに、自分の財産が増えたことを喜ぶような人を、神様が守ってくれるはずがないのです。
お金が増えた、財産が増えたと喜んでいる人は、誰かの犠牲の上に成り立っていることを忘れていますし、当然のことながら感謝の気持ちすらも忘れています。
当然のことながら、困っている人に分け与えようなどと考えるはずもありません。
だから神様から見放されるのです。
お金を儲けようとか、財産を増やそうなどと考えるのではなく、自分は世の中のために何ができるのか、どんな役に立てるのかを考えて、それを実行するように心掛けてください。
そうすることで、自然と自分の財産が増えていくわけですし、そしてその財産を世の中のために使おうと考えるのです。
こういう人こそ、神様から愛され、庇護されるはずですから。
