才能なきことを憂うる必要はないが、熱意なきことをおそれなくてはならない。
by 松下幸之助
あなたは何事も熱意を持って実践していますか?
タイトルの言葉は、ご存知、松下電器産業の創設者 松下幸之助の言葉です。
自分自身に才能がないのだと憂いに思う必要はないけれど、熱意がないことは恐れなければならないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちは他の人にはできることなのに、自分ができないことを知ると、自分には才能がないのだと落ち込んでしまい、憂鬱になってしまうことがありますよね。
「なぜこんなこともできないのだろうか」とか「あの人ができるのになぜ自分にはできないのだろう」と考えると、落ち込んでしまう気持ちも理解できます。
しかし、自分には才能がないなどと落ち込む必要は全くありません。
なぜなら、できないのはその人に才能がないからではなく、まだやり始めたばかりで慣れていない場合がほとんどだからです。
つまり、他の人が普通にできることであれば、自分もそれをやり続けていれば、必ずできるようになるのです。
自分には才能がないなどと落ち込むのではなく、熱意を持って続けてみてください。
最も恐れなければならないのは、自分には才能がないと決めつけて、その後、何もしないことです。
やってみようという熱意がなければ、その後、できるようには決してならないからです。
熱意がないということは、「やる気がない」とか「もうあきらめた」という心境なので、その後、続けてやってみようとは思わないので、永遠にできることはないのです。
例えば、自転車は普通の人であれば、簡単に乗ることができるはずです。
しかし、まだ自転車に乗れない人が、自分には自転車に乗る才能がないとあきらめて、乗る練習をしなければ、永遠に自転車に乗れるようにはなりません。
バランスを崩したり、転んだりを繰り返しているうちに、乗るコツを覚えて、簡単に乗れるようになれるわけです。
大切なのは、才能の有無ではなく、「絶対の自転車に乗れるようになる」という熱意です。
才能なんてものは、熱意の有無によっていくらでも上達していけることを決して忘れてはいけないのです。
スポーツでも芸術でも仕事でも、どんな世界でも能力が高い人というのはいるものですが、そんな人は、才能があるのではなくて、熱意が人一倍高い人だとも言えるのかもしれません。
熱意もないのに、能力が高まるなんてことはありえないからです。
自分が本当にやりたいと思うことは、熱意があるので、必ずできるようになれるはずです。
やってみたけれどできないことや、才能がないのだとあきらめるような気持ちになったとき、それは熱意がなくなったのだと言い切ってもよいでしょう。
人間は誰しも熱意さえあれば、何でもできるようになれるはずですから。
