良薬は口に苦し by中国の故事成語
あなたは、誰かの忠告を素直に聞けますか?
タイトルのことわざは、古代中国の司馬遷が書いた「史記」にある一節です。
このことわざは、文字どおり良い薬(体に服用する薬)というのは苦くて飲みにくいものだという意味でも使われますが、本来の意味は、自分にとって不都合で耳の痛い忠告は聞きたくないものだという意味です。
自分の行動が正しいかどうか迷っているとき、周りの人から何か忠告をされると、人はそれを素直には聞けないものです。
例えば親から「勉強しなさい」と言われて喜ぶ子供はいません。「うるさいなあ」とか「今やろうと思ったのに」などと反抗心が起こるものです。
これは子供に限った話ではなく、例えば自分よりも若い者や部下に忠告されたとしても反抗心が起こるはずです。
忠告の内容が的を得たものであったとしても、素直には従えないものなのです。
人の心理を考えると、忠告というのは本当に難しいものです。
ではどうすればよいか?
忠告ではなく提案という感じで話をしてみてはいかがでしょうか。
忠告では人は素直に聞いてもらえないということを忘れないでいたいものです。