神社とは、お願いをしに行くところではなくて、お礼を言いにいくところだよ。
by 大村あつし
あなたは、神社仏閣へどんな気持ちでお参りしていますか?
タイトルの言葉は、小説家の大村あつし氏の言葉です。
神社とは、お願いをしに行く所ではなく、お礼を言いに行く所だと述べた深いメッセージですね。
皆様は、神社仏閣へ参拝に行く際に、神様や仏様に対してお願い事をすると思いますが、本来、神社やお寺は、お願い事を叶えてくれる場所ではないのです。
神社やお寺には、神様や先祖の霊、仏様が祀られており、それぞれの地域や人々を見守ってくれる場所であるわけですが、人がなぜ参拝するのかという本来の意味を履き違えている人が多いようです。
神様や仏様には、毎日の感謝を伝える場所というのが本来の目的なのです。
毎年、正月になると、私たちは神社仏閣に初詣に出掛けていき、「今年も良い年でありますように」とか「合格できますように」などと、お願い事をするわけです。
しかし、昨年が平穏な年であったり、合格できたとしても、「どうもありがとうございました」とお礼を伝える人はほとんどいません。
お願い事はするけれども、お礼を言わないなんて、人間社会においては、こんな無礼で礼儀知らずな人はいません。
人間に対してはお礼を言うことはできても、神様仏様にはお礼を伝えないなんて、神様仏様の存在を何だと思っているのでしょうか。
自分が困ったときにはお願い事をするけれど、願いが叶ったら知らんぷりするような人間が、本当に幸福になれるとは思えません。
人は常に感謝する気持ちを忘れてはいけないのです。
神様や仏様は、いつも私たちを見守ってくれています。
私たちの考え方や行動が、そのまま人生そのものに導いてくれるのは、神様や仏様が常に私たちを見守ってくれているからです。
今度、神社仏閣に参拝に行く機会がありましたら、お願い事をするのではなく、「いつも見守ってくれてありがとうございます」とお礼を伝えにいきましょう。
きっとあなたの気持ちが伝わって、これからもあなたの人生を見守ってくれるはずですから。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの目標達成を神様、仏様にお願いする人はいないと思いますが、そのことからも、神様仏様にお願い事をすることの不合理さを垣間見ることができます。
SDGsが目標達成できるかどうかは、私たちの行動いかんにかかっていることは間違いありません。
神様仏様にお願いすれば叶うわけではないのは至極当然のことです。
私たちの人生がどうなるかも、神様仏様がお決めになるわけではないのは、誰が考えても明らかです。
私たちは、神様仏様に常に見守られながら生きていることに感謝の気持ちを持ち続け、これから先も明るく前向きに生きていきたいものですね。