本当に強い人とは、対局中にも人への配慮を忘れないような心のゆとりを持っている人のことです。
by 谷川浩司
あなたは常に人に対する配慮を忘れてはいませんか?
見出しの言葉は、プロ将棋棋士の谷川浩司氏の言葉です。
本当の強さとは何かをわかりやすく述べた深いメッセージですね。
あなたは、「本当に強い人とはどういう人だと思うか?」と聞かれたら、何と答えますか?
強い人というと、真っ先に思い浮かぶのは、身体が丈夫でケンカが強い人を思い浮かべます。
また、どんな困難なことにもめげない心を持っている精神的に強い人を思い浮かべる人もいるかもしれません。
確かに、身体的に強い人、精神的に強い人も「本当に強い人」と言えるのかもしれませんが、プロ将棋棋士の谷川浩司氏は、「人への配慮を忘れないような心のゆとりを持っている人」と述べています。
そんな思いやりのあるような人がなぜ強い人なのでしょうか?
例えば、将棋の対局であれば、相手は勝負をしている敵なので、勝つための努力をしなければなりません。
しかしそれと同時に、同じ道を志しているライバルでもあり仲間でもあります。
たとえ勝ったとしても相手を蔑んだり、中傷するようなことは決してやってはいけませんし、負けたとしても相手を憎んだり言い訳をするような態度を取ってはいけないのです。
勝っても負けても、相手を讃え、相手に対する感謝の気持ちと尊敬、信頼する気持ちを忘れてはいけないということです。
スポーツや芸術の世界では、勝負に負けてしまった場合に、相手を罵ったり、言い訳をする人が数多くいるわけですが、それは本当の意味で強い人とは言えないのです。
勝っても負けても、常に相手を讃え、感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。
そうすることで、自分自身も成長し、もっと強くなれるはずなのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、人に対する配慮の気持ち、心のゆとりを持つように心がけてください。
一緒に活動している人が思いどおりに動いてくれなかったり、もしくは活動に批判的な人から中傷されたとしても、感情的になって相手を責めるようなことをしてはいけないのです。
相手も感情のある人間であり、立場や事情があるはずです。
常に人に対する優しさ、思いやりの気持ちを忘れないようにしてください。
優しくて思いやりのある人こそが、本当に強い人と言えるのです。
なぜなら、そんな人は周りに敵を作らないばかりか、人からも信頼され、尊敬されることから、豊かで充実した人生を送れる可能性が高くなるからです。
優しさこそ強さだということを、常に意識しながら今後も生きていきたいものですね。