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忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいく。

忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいくことも深くなる。
by カール・ヒルティ

あなたは、誰かから受けた忠告を覚えていますか?

見出しの言葉は、スイスの哲学者で国会議員、文筆家としても活躍したカール・ヒルティの言葉です。
忠告とは、いつまでも心に深く残るものだと述べた深い名言ですね。

私たちは、生きている間に、誰かから忠告を受けることがありますよね。
特に子供の頃は、「こうするべきだ」とか「こんなことはしてはいけない」などと、大人の人たちから数多の忠告を受けたことと思います。

忠告を聞いた直後は、「うるさいなあ」とか「そんなことわかっているよ」とか思うこともありますし、時には、「言っている意味がよくわからない」と思えるような忠告もあったことと思います。

スイスの哲学者 カール・ヒルティは、「忠告とは雪に似て、長い時間をかけて心にしみ込んでいくものだ」と述べています。
子供の頃から何度も「・・・してはいけない」と言われ続けていると、それはその人の心に深く浸透し、絶対にしてはいけないことだと無意識のうちに心に残ってしまうのです。
そのため、もしもそんな行動をとっている人を見ると途端に嫌悪感を覚えてしまい、「あの人は悪い奴だ」と思い込んでしまうわけです。

宗教や人種、国家間で、それぞれルールや道徳観が異なるように、やっていいこと、悪いことというのは、その人の生きてきた環境に大きく影響されていると言えます。
つまり、周りの人々からの忠告が大きく影響しているというわけです。

私たちは、一人ひとりがモノの見方や考え方が異なるわけですが、自分が絶対的に正しいと思い込むことは危険だということを意識したほうが良いのです。
国が違えばもちろんですが、たとえ日本人同士であっても、倫理観は異なるかもしれません。
これから先も、このことだけは意識しておいた方が良いと思います。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。

SDGsの団体活動をしていると、「こうした方がいい」とか「こうすべきだ」という意見や指針と向き合うことがあります。
SDGsの目標達成のためには、こんな行動をするべきだという方針のようなものです。
その方針が、自分の思い、考え方と同じならばよいのですが、時には「それはおかしい」と思えることもあるかもしれません。
なぜなら、人はそれぞれが、自分特有のルールや倫理観を持っているからです。

そんなときは、自分の考えを述べてみる、もしくはその活動には加わらないという勇気、決断が必要になるかもしれません。
SDGsは、自分が何をするべきか、何ができるかを見極めながら活動するべきであり、納得できないまま活動を続けるべきではないからです。
そのことは決して忘れないようにしましょう。

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