大人とは、一人できちんと歩き、自分と自分以外の人にちゃんと目を向け、いつでも他人に手を差しのべられる力と愛情を持つ人だ。
by 伊集院静
あなたは大人の人間として、立派に生きていますか?
見出しの言葉は、作家の伊集院静氏の言葉です。
大人とはどういう人間かを、わかりやすい言葉で述べた深いメッセージですね。自分はもちろんのこと、世界中の人々に伝えたい素敵な名言ですね。
私たち人は、年を経るごとに、子供から大人へと成長していくわけですが、体は成長しても、心は成長できない大人も数多くいるのも事実ですね。
大人とはどういう人間か、作家の伊集院静氏は、わかりやすい言葉でいくつか挙げて述べています。
一つずつ見ていきましょう。
まずは大人とは、きちんと一人で歩く人と言えます。
誰かに言われたとおりにしか動かない人や、人に言われて大きな影響を受けるような人は大人とは言えないのです。
二つ目は、自分と自分以外の人にちゃんと目を向けられる人です。
自分は何をすべきかを考えることはもちろんのこと、他人に対しても目を向け、どんな言動をすべきかをわかっている人は大人の人間と言えるのです。
三つ目は、いつでも他人に手を差し伸べられる力と愛情を持つ人です。
常に他人に対しても優しさ、愛情を持ち続けることのできる人こそ、真の大人と言えます。
誰かの悪口を言ったり、暴言、暴力を振るうような人間は大人とは言えません。
そう考えると、現代社会は、大人ではない、成熟していない単なる成人が数多く存在する嘆かわしい社会と言えます。
ネットやSNSでは、他人への誹謗中傷や悪口が横行し、街へ出れば、煽り運転や暴行事件、不正行為が頻発し、世界へ目を向ければ、貧困や飢餓、戦争やテロが絶え間なく続いています。
ということは、本当の意味での大人ではない、子供じみた大人が数多く存在する社会ということになるわけです。
私たち自身、一人ひとりが本当の大人になれるよう、常に意識しなければならないのです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの目標には、貧困や飢餓、人権侵害や環境問題など、さまざまな課題を改善しようとする目標が掲げられているわけですが、これらの目標は全て、本当の意味での大人ではない人間たちが引き起こしている課題とも言えるわけです。
世界中の人々が、真の大人になれば、SDGsに掲げられているような問題は起こらないわけです。
世界中の人々が、一人できちんと歩き、自分と自分以外の人にちゃんと目を向け、いつでも他人に手を差し伸べられる力と愛情を持つことができれば、世界は平和と安定を維持することができるのです。
せめて、自分自身はそういう人間であり続けられるように、努めていきたいものですね。