偉人、著名人

事業の進歩発展に最も害するものは、青年の過失ではなくして 老人の跋扈である。

事業の進歩発展に最も害するものは、青年の過失ではなくして 老人の跋扈(ばっこ)である。
by伊庭貞剛

あなたは、自分勝手に気ままに振る舞ってはいませんか?

タイトルの言葉は、明治時代に活躍した近江国の実業家 伊庭貞剛(いばていごう)の名言です。
伊庭は、事業経営に最も害悪なのは、老人の跋扈(ばっこ)だと明言しています。
跋扈とは、思いのままに好き勝手に振る舞うという意味です。

会社経営に成功する人、失敗する人、それぞれに理由があります。
大きな一つの理由として、ワンマン経営というものがあります。
自分が最も優秀な人間だと思い込み、他の者は全て自分よりも下に見ることで、自分の思いのままに好き勝手に振る舞ってしまうことで、経営が傾いてしまうわけです。
年長の人間は、長年の経験と勘、知識や技術の蓄積によって、若者よりも優れている面は確かにあるかもしれませんが、他の人間の提言を全く聞かず、自分勝手に事を進めてしまうのは賢明な人間のすることではありません。

自分が年長であることや、トップという地位にいることを笠に着て、自分の考えが絶対だと思い込むことは、経営にとっては最も危険な考え方かもしれません。
経営者は、リーダーシップが最も大切だと言われていますが、それは勝手気ままに自分の思いどおりに行動するということでは決してありません。
様々な立場の人の意見を聞き、最終的な決断をし、結果についてはすべての責任を負うことができる。
それが経営者としての手腕です。

経営者に限らず、すべての人間にとって大切な心構えは、自分の考えだけに固執せず、多様な考え方を知った上で、最終的に最も良い方法を導いていくという考え方をすることなのかもしれませんね。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
目標達成のためには、多種多様な人々の立場や考え方を知り、その中から最も良い方法を導き出すことが大切です。
ステレオタイプ(固定観念)ではなく、ダイバーシティ(多様性)を重視することが、SDGsの目標達成には欠かせない考え方なのです。

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