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春風を以て人に接し、秋霜以て自ら粛(つつし)む。by 佐藤一斎

春風を以て人に接し、秋霜以て自ら粛む。
(はるかぜをもってひとにせっし、あきしももってみずからつつしむ)
by 佐藤一斎

あなたは人に対して、春風のように穏やかに接していますか?

タイトルの言葉は、江戸時代後期の儒学者 佐藤一斎の言葉です。
この言葉の意味は、「人に対するときは、春風のように穏やかで和やかな心、伸びやかで寛大な心で接し、自分に対するときは、秋の霜のように鋭く烈しく、厳しい心で律しなければならない」ということです。
つまり、「人には優しく、自分には厳しく」ということですね。
わかっているようで難しい心構えですね。

私たちは、他人に対して腹をたてることがよくありますよね。
他人の言葉や行動に対して、怒りを覚え、ときには相手を強く非難したり、もう関わりたくない、近づきたくないと思うこともよくあります。
こういう気持ちになるということは、「人には厳しく、自分には甘い」ということになるのかもしれません。
今回紹介する佐藤一斎の名言とは真逆の心境ということになるわけです。

相手の言動に怒りを覚えるということは、相手に対して、穏やかな気持ではありませんし、寛大さもありません。
つまり、相手には冷たい心で接していますし、自分には甘い心で接しているということになるわけです。

相手の言動には必ず理由があります。
それが、あなたにとって不都合なこと、怒りを覚えるような言動であったとしても、相手が悪意を持って行動したとは限りません。
相手が自分の身を守るためにとった行動かもしれませんし、もしかしたら、あなたのためを思っての言動だったかもしれません。
自分の意に反する言動だからといって、すぐに腹を立てたり、相手を非難するのは賢明な人のとるべき行動ではありません。

私たちは、常に冷静に、相手の行動を見極め、自分の感情を制御する気持ちが大切なのです。
「人には春風のように、自分には秋霜のように」
常に心構えとして意識しておきたいものですね。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。

SDGsの活動は、大勢の人たちと一緒に行動することが多いことと思いますが、誰かの言動に腹を立てたり、非難するようなことはやめてください。
私たちは、それぞれの個人が自分の考え、計画を持って行動しているわけで、他人の言動を気にしすぎたり、惑わされるようなことがあってはならないのです。

「他人は他人、自分は自分」と割り切った気持ちで、おおらかで寛大な気持ちを忘れないようにしてください。
SDGsの活動においても、「人には春風のように、自分には秋霜のように」という心構えを忘れないように、今後も活動を継続していきましょう。

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