時として愛するが故に他を敵視するような、誠に悲しむべき現象が発生することがある。
by 樋口季一郎
あなたは、人を憎んだり、敵視するようなことをしていませんか?
タイトルの言葉は、陸軍の軍人 樋口季一郎の言葉です。
人は、愛する者以外を敵視するようなことが起こるものだと述べた、現代社会への警告との言える深いメッセージですね。
私たちは、時に人を憎んだり、敵視してしまうことがありますよね。
自分が愛する人以外は、すべて敵だと考えている人も少なくありません。
この場合の「愛する人」とは、自分の家族や友人はもちろんですが、自分と同じ国に住む人、同じ宗教を信仰している人、同じ政党を支持している人など、自分と価値観や志が同じ人のことを指します。
自分と同じ価値観や志の人は、自分たちの仲間であり、愛すべき人だと思い込み、それ以外の人は敵視しても構わないという考えを持っているとすれば、それはとても危険な思い込みだということになります。
自分と同じ価値観、志を持つというのは、たまたま生まれ育った環境や出会った人が同じ価値観を持っていただけであり、そうではない人を排他的に捉えてしまうことは、とても危険だと断言できるからです。
世界中で起きているテロや紛争、戦争はすべて、こんな考え方が念頭にあるわけです。
例えば、自分たちとは異なる宗教を信仰している人はすべて敵だと思い込み、その人たちを攻撃したり、傷つけるのは明らかに間違った考えであり行動です。
そんなことすら理解できずに人間同士が傷つけ合い、殺し合っているのが今の社会なのです。
人間はいつまで経っても、愚かで理解力がないということの表れとも言えるのです。
こんな愚かな考え、行動は今すぐにでもやめるべきなのです。
あなたはそう思いませんか?
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標はすべて、価値観や志の違い、人間同士が敵視し、憎み合う気持ちから生じた課題ばかりと言えます。
貧困や飢餓、人権侵害や環境問題が起きるのは、人間が排他的な考えを持つからに他ならないというわけです。
人が皆、全てが自分たちの仲間であり、愛すべき人だと考えれば、SDGsの課題などすぐにでも解決するどころか、こんな問題さえ起こらないのです。
自分の価値観や志が絶対的で、他は全て悪だという考えは社会を誤った方向へと導いてしまいます。
他の考え方や価値観を受け入れる寛容な気持ちを持ち続けていきたいものですね。