勤勉であることは、人間を知らず知らずのうちに屈従的ならしめる。
by 三木清
あなたは勤勉な人ですか?
タイトルの言葉は、昭和初期、戦前に活躍した哲学者 三木清の言葉です。
勤勉であることは、人間を屈従的な気持ちにさせてしまうという深いメッセージですね。
私たちは、子供の頃から、そして大人になってからも、学び続けながら生きていくわけです。
そして、真面目に学ぶことのできる人もいれば、そうではない人もいます。
また、仕事に関しても、真面目に働く人もいれば、そうではない人もいるわけです。
勤勉であることと、不真面目であることと、どちらが人として好ましいのかは言うまでもないわけですが、勤勉であることは、しばしば私たちを苦しめてしまうことがありますよね。
真面目に誠実に学び、仕事をすることは、とても尊いことであるにも関わらず、私たちを苦しめてしまう原因として、勤勉であることは、人をしばしば屈従的な気持ちにさせてしまうからだと言われています。
学ぼうとする気持ちは、誰かから教えを請うと言うことであり、屈従的な気持ちになってしまうのも無理はありません。
それがたとえ書物の著者であっても同じことです。
特定の人物から、知識や技術を学ぶことになるわけであり、教えてもらう立場になるということになるわけです。
したがって、学んでいるうちに、「なぜこんなことも理解できないのだろう」とか「あの人はできるのに自分はなぜできないのだろう」と悩み苦しんでしまうことがあるわけです。
仕事をする場合でもそうです。「なぜこんなこともできないのか」と自分を責めてしまうことがあるわけです。
こんな気持ちになってしまうのは、勤勉である人ほど強く現れるのです。
自分が仕事や勉強をしているときに、もしも悩み苦しんでいるとすれば、それはあなたが勤勉であることの証とも言えます。
勤勉に悩みはつきものです。
大いに悩んで、それを乗り越え、ゴールという栄光に向かって突き進んでいきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、自分の思いどおりにならなかったり、数多くの失敗を繰り返したりして、悩み苦しんでしまうことがあるかもしれません。
もしもあなたが悩み苦しんでいるとすれば、それはあなたがとても真面目で勤勉な人である証なので、自信を持ってこれからも活動を続けてください。
不真面目で不誠実な人は、物事がうまくいかなくても悩み苦しむなんてことはないのです。
本当にあなたが真面目に取り組んでいるからこそ、悩んでしまうのですから、その悩みを少しずつでも解消しようと努めながら、今後も活動を継続していきましょう。