青年よ、大志を抱け。
by ウィリアム・スミス・クラーク
あなたは大志を抱いていますか?
今回ご紹介する名言は、皆様よくご存知の「青年よ、大志を抱け」です。
アメリカの教育者で、クラーク博士こと、ウィリアム・スミス・クラークの言葉で、皆様よくご存知の言葉だと思います。
この言葉はとても有名で、よく知られているわけですが、その後に続く言葉こそが、この名言の本質なのではないかと思います。
ご紹介しましょう。
「青年よ、大志を抱け!それは金銭に対してでも、自己の利益に対してでもなく、また世の人間が名声と呼ぶあのむなしいものに対してでもない。人間が人間として備えていなければならぬ、あらゆることをなし遂げるため、青年よ大志を抱け。」
これがこの名言の全文になります。
この言葉を聞くと、「大きな夢を抱いて、叶えられるように努力しなさい」とか「お金持ちになれるように努力しなさい」とか「名声を得られるように努力しなさい」など、大きな志や目標を持って、努力することを説いているのだと思われがちですが、そうではないのです。
夢を叶えたり、お金を稼いだり、名声を得られるかどうかは、行動を実践した後の結果であり、そんなことはさほど重要なことではないのです。
重要なことは、「人間が人間として備えていなければならないあらゆることを成し遂げること」なのです。
たとえ夢を叶えられたとしても、その後、それを自慢したり、人を見下すような人間になっては何にもなりません。
たとえ名声を得られたとしても、その後に犯罪に手を染めたり、だらしない生活を送るようになっては何にもならないのです。
私たちに必要なのは、人間としてあるべき姿、備えていなければならない姿を常に持ち続けることなのです。
常に人間としてのあるべき姿を続けていくことが、いわゆる「大志」ということです。
「大志」とは、単に大きな夢や志を持つことではなく、人としてあるべき姿を常に続けていくことを指すのです。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目悪し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、「大志を抱く」ことが大事です。
SDGsにおける「大志」とは、目標達成を果たすことなのは間違いありませんが、決してそれだけではありません。
未来の地球と人類のために、少しでも良い社会にしようと努力することが必要で、地球や人類にとって悪いことはできるだけしないように努めることです。
SDGsの活動を熱心にしている人が、家では電気や水の無駄遣いをしたり、ゴミのポイ捨てをしているようでは何にもなりません。
活動そのものだけではなく、日常生活においても地球と人類のためになることを意識しながら、今後も活動を続けていきましょう。
