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絶望的な状況というものはない。人が状況に対して絶望的になるだけだ。

絶望的な状況というものはない。人が状況に対して絶望的になるだけだ。byクレア・メリット・ルース

あなたは、絶望的になったことがありますか?

タイトルの言葉は、アメリカのプロ野球選手 ベーブ・ルースの妻で女優のクレア・メリット・ルースの言葉です。
「絶望的」というのは、その状況ではなく、人の心にあると述べた深い名言ですね。

人はよく「絶望」という言葉を使います。
「絶望的な状況だ」とか「もうすでに絶望的だ」などと表現し、暗く沈んだ表情で、その言葉を口に出すわけです。
しかし、よくよく考えてみると、「絶望的だ」というのは、その人の思い、判断であって、状況や出来事そのものではないことに気付きます。
それに、同じ状況下でも、他の人から見ると、「いや、まだ希望はある」とか「これからが勝負だ」と思っている人もひょっとしたらいるかもしれません。
例えば、今回の名言を述べたクレアの夫 ベーブ・ルースの野球に例えれば、10点差で負けていたとしても、「勝つのは絶望的だ」とあきらめてしまえば、勝負はついてしまい、おそらく負けてしまうでしょう。
しかし、「野球は9回まである」と希望を持って試合に臨めば、逆転することも不可能ではないはずで、現にそのような試合は少なからずあるのです。
「絶望」とは、状況や出来事のことではなく、その人の心なのです。
「絶望」とは、諦めると同義です。できれば口に出さないように気をつけたいものです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、実現が困難なものばかりであり、絶望的な気持ちになり、活動をやめてしまう人も少なくありません。
また、活動は続けているものの、「どうせ目標達成は無理だろう」と半ばあきらめ気味に行動している人もたくさんいます。

人間は、絶望したりあきらめたりしたら、それで行動は止まってしまいます。
しかし、あきらめずに希望を持っていれば、気力がみなぎって積極的に活動できるようになれます。
つまり、希望を持つことが私たちの行動、生きる源とも言えるのです。

絶望という言葉を安易に使わないように気をつけましょう。
その言葉は、あなたの行動を消極的にし、気力を失わせる要因となります。
言葉一つで人間の心は、良い意味でも悪い意味でも簡単に変わってしまうのです。
心得ておきましょう。

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