自分を押し通そうとするその心から、災いは生まれてくる。
by 林羅山
あなたは、自分の考えを人に押し通そうとしていませんか?
タイトルの言葉は、江戸時代に活躍した朱子学の儒学者 林羅山の言葉です。
自分を押し通そうとする心から、災いは生まれてくるのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの人生においては、さまざまな災いが降りかかってくることがありますよね。
自然災害が起こったり、事件や事故に巻き込まれてしまったりして、ひどい災害に見舞われてしまうことがあるかもしれません。
もしも、自分が何かの災いに遭ってしまうことがあるとすれば、それは自分を押し通そうとする心から生じたことが多いことを認識しなければなりません。
例えば、自然災害に遭うのは、「この程度なら大丈夫だ」という自分の思い込みから生じます。
山で遭難したり、台風や大雨の被害に遭ってしまうことがその一つの例です。
山の天気が変わりやすいことや、台風や大雨の情報というのは、事前に予想できることがほとんどであり、それなのに、「大丈夫だ」と自分勝手に判断して災害に遭ってしまうことが多いわけです。
つまり、自分を押し通そうとする心が災害を招いてしまうというわけです。
他にも、交通事故を起こしたり、火事を起こすなども同じことが言えるわけです。
人間関係におけるトラブルも、自分の考えを相手に押し付けようとする気持ちが引き起こすことが原因になることが多いのです。
自分の考えが絶対正しいと思い込み、相手の考えを全く受け入れようとしないわけですから、トラブルに発展するのは当然のことです。
もちろん、自分の考えを持つことは良いことではありますが、相手の意見に全く耳を貸さずに全否定してしまうというのは考えもので、賢明とは言えません。
生きていく上で、多種多様な考え方を持ち、相手のことも尊重するような心を持てるようにしたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、自分たちの考え方や行動が絶対的に正しく、他の意見や批判を全く受け入れないという気持ちになることがあるかもしれません。
そんなときには、少し冷静になって、客観的に物事を見つめ直してみてください。
自分たちのやっていることが本当に正しいのか、相手の意見は本当に誤りだと言い切れるのか、よく考えてみるのです。
それでもやっぱり自分たちが正しいのだと思えれば、それを続ければ良いですし、少しでも相手の意見に良い部分があれば、それを少しでも取り入れてみれば良いのです。
自分が絶対的だと思い込み、それを押し通すことは災いやトラブルの元です。
常に相手のことも尊重できるような心を持ちたいものですね。