自分が相手よりも恵まれているとき、自分の幸福を相手に話してはならない。
by プルタルコス
あなたは、自分の幸せを人に自慢してはいませんか?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの哲学者 プルタルコスの言葉です。
自分が相手よりも恵まれていると感じたときや幸せを感じたとき、それを相手に話してはいけないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの周りにはいろんな人がおり、誰かを見て、「自分は恵まれているなあ」とか「自分は幸せだなあ」と感じることがありますよね。
反対に、「あの人は素敵だなあ」とか「あんな人になりたいなあ」などと、相手を羨ましく感じ、自分が不幸だと感じることもあるかもしれません。
もしも自分が相手よりも恵まれていると感じたとき、相手に自分がいかに幸福かを決して話してはいけません。
相手に聞かれてもいないのに、自慢話でもするかのように自分の幸福さを話すというのは、相手を傷つけるばかりか、あなたに対して怒りを感じることにつながります。
自慢したい気持ちは理解できなくもありませんが、相手の気持ちを逆撫でするような言動は、厳に慎まなければなりません。
それに幸福だとか恵まれているかどうかは、たまたま偶然、そのときの状態であって、その状況がいつまでも持続するとは限りません。
たまたまそのときに、相手よりも自分が恵まれているからといって、それを自慢したり、相手を見下したりするのは、人として思いやりがない言動なのです。
反対に、自分が不幸な状態のときに、相手が自分よりも恵まれていると感じたとき、自分自身は相手の自慢話なんて聞きたくないはずです。
つまり、相手の気持ちを考え、相手の立場に立って、自分が何をすべきか、何をしてはいけないかを考えて行動するようにしてください。
人生では、良いことも悪いことも同じくらい起こるものです。
今が良い状態でも、いつかは悪い状態になるものですし、それが繰り返されるのが人生です。
自分がたまたま良い状態だったとしても、それを自慢するような言動は厳に慎むように、心がけたいものですね。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をするということは、恵まれている人がそうではない人に対して救済したり、援助することが多いことと思います。
そんな活動だからこそ、相手に対する思いやりや愛情を決して忘れないようにしましょう。
相手を必要以上に憐れんだり、見下すような言動は決してしてはならないのです。
愛情や優しさというのは、相手を見下したり憐れんだりすることではありません。
自分も相手と同じ目線に立って、意識を共有し、寄り添うことです。
常に意識しながら今後も活動を続けていきたいものですね。
