だれに対しても、不正を不正でもって、悪を悪でもって、埋め合わせしてはいけない。よしんば、その相手にどれほど苦しめられていようとである。
byプラトン
あなたは誰かに復讐しようと考えていませんか?
見出しの言葉は、古代ギリシャの哲学者 プラトンの名言です。
誰かに復讐することの愚かさを説いた名言です。
人は生きていると、不条理で理不尽な目に遭うことがあります。
災害や事故に遭遇することもあれば、誰かにバカにされたり、笑われることもあります。
自分に非がないにもかかわらず、理不尽な目に会い、悔しい思いをしたことは誰もが経験しているはずです。
「自分だけがなぜこんな目に遭うのだろう」と思うことも多々あることと思いますが、決してあなただけが理不尽な目に遭っているわけではありません。
他の人々も、いちいち口に出していないだけで、皆が理不尽な経験をしているのです。あなたが単に知らないだけなのです。
もしもあなたが、他の人からひどい仕打ちをされたとしても、決して復讐しようなどと考えてはいけません。
ひどい仕打ちをした人も、自分の意志ではなく誰かの命令で仕方なく動いたのかもしれませんし、自分の身を守るため、心ならずもやむを得ずやってしまったのかもしれません。
もしも悪意を持って酷いことをされたとしても、やっぱりその人を憎んで復讐してはいけないのです。
なぜなら、復讐するということは、そんな酷いことをする当人と自分とが同じレベルに落ちてしまうことになりますし、復讐したところであなたの気持ちは晴れず、むしろ相手の恨みを買ってしまい、事態は悪化します。
つまり、復讐することは何の解決にもならず、一つもメリットはないのです。
酷いことをするような人間は、だれにも愛されず、信頼もされないかわいそうな人物です。
そのような人に、自分の貴重な時間をつかうのはあまりにももったいないのです。
綺麗事かもしれませんが、そんな人のことは一刻も早く忘れて、あなたは自分のやるべきことに一生懸命に時間を費やすべきなのです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
私たちは、過去の人類の過ちを正して、少しでも地球や人類の未来のためにやるべきことを懸命に努力しなければなりません。
戦争や環境破壊、差別や不正行為は、過ちだとわかっているはずなのに、現在でも続いているのが人間の愚かさです。
他人を非難することはあっても、自分たちの不正には目をつぶるような社会では、決して世の中は良くなりません。
世のため人のため社会のために、自分たちは何をすべきなのか、真剣に考えてみましょう。