転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんで来い。
by安藤百福
あなたは、転んだりつまづいたとき、どうしていますか?
タイトルの言葉は、日清食品の創業者で実業家の安藤百福氏の名言です。
チキンラーメンやカップヌードルを発明した人として有名な安藤氏ですが、何度も何度も失敗を重ねた偉大な実業家の深い名言ですね。
私たちの人生、何度も転んだりつまづいたりの連続です。
人生の中で一度も転んだことのない、失敗したことのない人はいないはずです。
しかも、積極的に行動する人ほど、失敗の経験を多くしているはずで、失敗をほとんどしない人は、ほとんど行動を起こしていない人とも言えるのです。
安藤百福氏は、インスタントラーメンの開発にあたって、何度も試行錯誤を積み重ね、失敗を積み重ねながら、やっとの思いで発売にこぎつけたことで知られています。
発売後にも、新しい商品開発に打ち込み、多くのヒット商品を生み出しました。
その功績の裏には、転んでもただでは起きない強い精神力、忍耐力が功奏したことは言うまでもありません。
「そこらへんの土でもつかんで来い」と言うのは、大袈裟な表現かもしれませんが、失敗しても、単に「上手くいかなかった」で終わらせることなく、失敗を糧にして少しでも成功に近づけるように、失敗を学びに変えていく姿勢が重要なのだと言うことだと思います。
私たちが、自転車に乗れるようになったのは、何度も転ぶという経験をしたからです。
一度も転ばずに自転車に乗れた人なんておそらくいないでしょう。
転んだときに、「もう二度と同じ失敗はしない」と思い直し、だんだんと上手く乗れるようになっていったはずです。
「転んでもただでは起きるな」
常に心構えとして覚えておきたい言葉ですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すための国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、どの目標を見ても容易に達成可能なものではありません。
目標達成に向けての行動実践は、おそらく失敗の連続かもしれません。
例えば、地球温暖化対策にしても、これまでに人類は化石燃料に依存しながらエネルギーを消費して生きたわけであり、それを全て再生可能エネルギーに転換することは容易ではないのです。
それでも私たちは、何度も失敗を重ねながらも、温暖化対策を推し進めていかなければならないわけです。
SDGsの目標達成を果たすためにも、「転んでもただでは起きない」精神が重要になるのです。