身は身で通る裸ん坊
(みはみでとおるはだかんぼう)
by日本のことわざ
あなたは身の丈にあった生き方をしていますか?
タイトルの言葉は、日本のことわざです。
意味は、「人には貧富の差や、賢い愚かの差はあっても、人はそれぞれにふさわしい暮らしをしていくものである」ということです。
他人の心配をするよりも、自分らしく生きるべきだという教訓として使われることもあることわざです。
人はそれぞれ十人十色であり、ひとりひとり顔かたちが違うだけではなく、性格も生き方も考え方も、全く異なります。
親や兄弟であっても、性格、生き方が全く違うことも珍しくありません。
私たちの周りは、本当に大勢の人に囲まれており、中には「あの人たちは大丈夫なんだろうか」と心配になる人もいるかもしれません。
例えば、ものすごく貧しそうに見える家庭や、きつい仕事をしていて毎日苦しそうに見える人、身体が病気がちで仕事を休みがちになっている人など、あなたの周りにもいるかもしれません。
そんな人を見て、彼らは普通に暮らしていけるのだろうかと心配になってしまうことがあります。
しかし、当の本人たちは、意外と普通に暮らしていたりするものなのです。
人はそれぞれ、自分にふさわしい、身の丈に合った生活をしているものであり、他人が心配するようなことではないのです。
反対に、他人の心配をするあまり、手助けをしようとするのは、その人にとっては余計なおせっかいとなり、かえって迷惑に感じることだってあるのです。
そんなふうに他人の心配をするのではなく、自分が自分らしく、身の丈に合った暮らしをしているのか、自分はどう生きるべきかを真剣に考えて行動する方が重要です。
その方が、かえって他人の役に立つ行動、すなわち社会貢献につながるのです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsは、自分らしく、自分のできることを一生懸命に取り組むことが重要です。
他人の心配をしたり、ましてや批判するような行動は厳に慎まなければなりません。
世界にはさまざまな人々がそれぞれの環境で生活しています。
中には、厳しい環境下で苦労されている人々もいて、何とか救済したいと思う気持ちになることもあります。
だからといって、私たちはその人たち全員を救済することは不可能ですし、特定の人を救済することも理にかなった行動とは言えません。
私たちにできることは、世界平和と幸福のために、自分たちができる精一杯の幸福追求と、誠実さ、愛を持ち続けることなのかもしれませんね。