他人に褒められてつくのは「他信」である。自信に大きな花が咲くのは見たことがあるが、他信に本物の花が咲いたためしはない。
by 中川一政
あなたは他人に褒められて、いい気分になっていませんか?
見出しの言葉は、洋画家で随筆家、歌人としても活躍した中川一政氏の言葉です。
たとえ他人に褒められても、本当に成功することはないと述べた深い名言ですね。
人生において、「自信」を持つことはとても大事なことは、皆様周知のとおりです。
「自信」とは、自分の能力や価値を信じることを意味しますが、私たちは何をするにも、自信を持って行動することが求められます。
自信がない状態のままでは積極的に行動できないことも多いですし、たとえ行動しても失敗する可能性が高まります。
中川一政氏の言葉の中に、「他信」という言葉が出てきましたが、日本語にはこんな言葉はありません。中川氏の造語と思われます。
自信は、自分の能力や価値を信じることだとすれば、「他信」とは、他人がその人の能力や価値を信じることだと推察できます。
つまり、自分は自信はないけれど、他人は自分のことを信じている状態だということになります。
他人から「あの人ならきっと成功するだろう」と思われていたとしても、自分は自信がない状態だとすると、成功する可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
なぜなら、自信がないということは、気持ちが消極的で行動力に乏しい状態だからです。
ということは、成功できるかどうかは、他人の評価などどうでも良くて、自分さえ自信があればそれで成功の確率がグンと高まるというわけです。
とは言っても、自分に自信があるということは他人からの評価が高い場合が多いんですけどね。
もちろん、他人から褒められることを否定しているわけではありません。
褒められる人ということは、その人の人間性や魅力を知っている人が評価してくれているわけですから、とても喜ばしいことなのは間違いありません。
ただし、他人からの評価がどんなに高くても、自分に自信がなければ成功することはできないということは意識しておいてください。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしていると、周りの人から褒められることがあると思います。
「何て素晴らしい活動をしているのでしょう」と褒められて、とても良い気分になることがあるかもしれません。
そんなとき、できれば褒めてくれた人をSDGsの活動に誘ってあげてください。
あなたの実践している活動に関心があるのかもしれませんし、一緒に行動したいと思っているのかもしれません。
褒められていい気になって、自慢したり、相手を非難するような言動だけは厳に慎んでください。
自分自身に自信を持ち、周りの人から褒められ、SDGsの輪が広がっていけるといいですね。