経験を積んだ人は、物事がこうであるという事を知っているが、なぜそうであるかということを知らない。
byマルティン・ハイデッガー
あなたは、物事の本質、存在理由を知っていますか?
タイトルの言葉は、ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーの名言です。
経験者が陥りやすい感覚に関して、鋭く説いた哲学者らしい名言です。
ある物事について経験を積んだ人は、そのことの本質や特徴についてよく知っています。
長年に渡ってその物事について追求しているわけですから、当然といえば当然です。
しかし、経験者は、なぜその物事が必要なのか、存在理由については知らないことが多いとハイデッガーは説いています。
経験者は、物事の本質は知っていても、存在理由を知らないとは、いったいどういうことなのか?
例えば、銃砲店のオーナーを例に挙げましょう。
長年に渡って銃砲店を営んでいるオーナーは、銃に関する知識は豊富なはずです。
いろいろな種類の銃のそれぞれの能力、歴史、特徴など、膨大な量の詳細な情報をたくさん持っているからこそ、顧客に対し有益な情報を提供することができるというわけです。
しかし、銃の存在理由については知らないオーナーが多いのです。
ある一つの銃に関する特徴についてはよく知っていても、なぜその銃が作られたのか、その理由までは知らないオーナーが多いのです。
私たちにとって、物事の本質を知ることも大切ですが、物事の存在理由を知り、それを意識しながら行動すれば、もっと賢く、豊かな生き方ができるのではないでしょうか?
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
今日の名言は、経験者に関するものですが、SDGsは、これまでの経験を反省し、見直していくことを目指して目標設定するものです。
目標達成に向けて行動を実践していく際に、なぜそれが必要なのか、その理由も意識しながら行動を実践すれば、より確かな行動ができるはずです。
心得ておきましょう。