感謝の気持を表すことは、最も美しい礼儀作法である。
byジャック・マリタン
あなたは、常に感謝の気持ちを伝えていますか?
タイトルの言葉は、フランスの哲学者 ジャック・マリタンの名言です。
感謝することと礼儀作法とは無関係のように思われますが、感謝が最も美しい礼儀作法だと述べた深い名言ですね。
礼儀作法と言えば、服装やあいさつの仕方、お客様や目上の人に対する振る舞い方というイメージがあります。
礼儀作法とは、そもそも人が社会生活を円滑に営み、社会秩序を保つために用いる規範と実践の総体を指します。
つまり、礼儀とは、人との関係においてそれを判断、評価、行為の基準とする原則のことを言うわけです。
食事の時のマナーや、訪問したときのマナーなども礼儀作法の一つですが、礼儀は、他人を不快にさせない、失礼にあたらないように振る舞うことで、秩序を保とうとするものです。
つまり、相手を大切に思うからこそ礼儀が必要となるわけです。
そして、最も美しいのは、感謝を表すことだとジャック・マリタンは述べています。
感謝の気持を伝えられて不快になったり、怒る人はいません。
反対に、相手がたとえ礼儀正しく振る舞ったとしても、感謝の気持ちを伝えなければ、不快に感じてしまうこともあるかもしれません。
相手を大切に思うことが礼儀の本質だとすれば、感謝の気持ちを表すことが最高の礼儀なのかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標を設定し、行動を実践するということは、社会貢献の一つであり、人々から感謝される行動でもあります。
そして自分自身のためにも良い行動であることは間違いありません。
しかし、人々から感謝されることを目指して、SDGsの行動実践をしてはいけません。
なぜなら、もしも人々から感謝の気持ちを伝えられなければ、不愉快な気持ちになってしまい、行動を継続する意思が萎えてしまうかもしれないからです。
たとえ感謝の気持ちを伝えられなくても、相手はきっと感謝しているはずですし、喜びや幸福感を感じているはずです。
あなたの行動が、社会を、この世界を明るくしていることを意識し、SDGsの行動を実践、継続していきましょう。