人間は角があると世の中を転がっていくのに骨が折れて損だ。
by 夏目漱石
あなたは頑固な性格ですか? それとも・・・。
タイトルの言葉は、小説家 夏目漱石の言葉です。
人は、自分の考え方に固執せずに、柔軟に生きていくことが大切だということをわかりやすく述べた深いメッセージですね。
丸いものであれば、ゴロゴロとどこへでも苦もなく転がすことができますが、角張ったもの、四角いものを転がそうとすれば、骨が折れるばかりで転がすのに一苦労します。
角があるものは転がりにくく、丸いものは容易に転がすことができる。
これは誰もが知っている至極当然の知識です。
人間の生き方も、角がなく、丸く生きていければ苦労もなく、楽に生きていくことができるはずです。
自分の考えに固執して他人の意見に耳を貸そうとせず、思い通りにならないとすぐに腹を立てて周囲に怒りをぶつけてしまう角のあるような人間は、決して生きやすくはないはずです。
一方で、他人の意見に耳を傾け、柔軟に物事を捉え、常に冷静に判断できるような、角が取れた丸い球のような心を持った人は、周囲の人々にも慕われますし、何が起こってもパニックになることなく対応することができるのです。
こんな生き方ができれば、トラブルを起こすことも少なくなりますし、周りの人々ともうまくやっていけるのです。
柔軟に対応するというのは、全て他人と合わせなければならないということではなく、「そんな考え方もあるんだ」と一旦受け止め、それを自分の考えと比較し、冷静に物事を判断することができる行動のことです。
したがって、私たちは自分の考えが全てだと思い込んだり、頑固に固執するのではなく、広い視野を持って物事を見る必要があるということになるわけです。
私たちの人生も、頑固で角張った生き方ではなく、柔軟に丸い生き方ができれば、きっと豊かで充実した幸せな人生を送ることができることでしょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分たちの目標、考え方に固執することなく、柔軟に対応できる心を持ちたいものです。
ましてや、他人の考えや目標を批判したり、自分たちが絶対に正しいと固執するような言動は慎まなければなりません。
SDGsの活動は、それぞれが目標を掲げ、自分の信念に基づいて行動しているわけで、誰が正しくて誰が間違っているということはないのです。
自分たちができること、やるべきことを判断し、それぞれが独自に行動すれば良いのです。
SDGsの活動をする際にも、柔軟に対応できる丸い球のような気持ちで行動したいものですね。