人への信頼が足りぬ者は人からも信頼されない。
by 老子
あなたは、人を信頼していますか?
タイトルの言葉は、古代中国の思想家 老子の言葉です。
人を信頼しない者は、人からも信頼されないのだと述べた深いメッセージですね。
私たちの周りにはいろんな人がいて、尊敬できる人、軽蔑する人、信頼できる人、できない人など、人によって見る目が変わりますよね。
この人は信頼できるとかできないとかの判断は、自分目線での独自の判断であって、何の根拠もありません。
そして、自分が信頼できないと思っている人は、相手からも信頼されていないことも間違いないのです。
自分が嫌いな人から好かれることもないように、信頼していない人からも信頼されないのは当然のことです。
人間関係は、相手とのコミュニケーションによって築かれるので、自分の気持ちは相手にも伝わってしまうのは当然のことなのです。
例えば、引きこもりになって、部屋に閉じこもっているような人は、家族以外の世の中のほぼすべての人を信頼していないでしょう。
すべての人を信頼していない人だからこそ、すべての人々から信頼されないという悪循環に陥っているのです。
こんな引きこもっている人が、少しだけ外の社会に出て、「この人なら信頼してみようかな」と思った瞬間に、相手から信頼してもらえるのです。
自分が信頼するから相手からも信頼してもらえるのであり、全て自分の気持ちが鏡のように跳ね返ってくるというわけです。
不思議なことに、信頼も尊敬も好き嫌いも、全て自分の気持ちが相手にも伝わり、相互に同じ気持ちになれるというわけです。
「自分は誰にも信頼してもらえない」とか「誰からも好かれない」などと嘆く前に、自分から相手を信頼したり、好きになったりしてみてください。
それこそが、人間関係の基本なのです。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際に、勘違いしないで、意識していただきたいことがあります。
SDGsの活動をするということは、相手を信頼し、愛することから始まります。
相手を憐れんだり、見下したりしていては、相手からも信頼してもらえませんし、社会貢献活動を実践することなどありえないのです。
相手のことを心から愛し、信頼するからこそ、誠実で実効性ある活動ができるというわけです。
SDGsの活動においては、困窮していたり、人権侵害や迫害されている人々が大勢存在する中での活動なので、相手から感謝や信頼の気持ちが示されたり、感じられることは少ないかもしれませんが、相手は必ず感謝しています。
そんな人々には心の余裕がありませんので、そこのところは理解しましょう。
人間関係においては、相互に信頼し合うことが基本です。
信頼関係なしに、良いコミュニケーションは生まれませんし、社会活動は成り立たないのです。
そのことを理解し、今後も活動を続けていきましょう。
