人間の修養は一つずつである。その時その時、自分の為すべきことを正確に行うことである。
by 森信三
あなたは今なすべきことを正確に行っていますか?
タイトルの言葉は、哲学者 森信三の言葉です。
人間の修養は、その時その時に、自分の為すべきことを一つ一つ正確に行うことだと述べた深いメッセージですね。
修養とは、学問をしっかりとおさめ、徳性を磨き、人格を高めることを言います。
人間が人として成長し、尊敬、信頼されるようになるためには、修養が必要ということになるわけですが、そのためには、その時その時に自分の為すべきことを、一つ一つ正確に行うことが肝要だと、哲学者の森信三氏は述べています。
まず大事なのは、一つずつ行うということです。
同じ時間に二つ以上のことを同時並行して行うなんて、無理だとは言いませんが、どちらも中途半端な状態で行っていることになります。
体を鍛えながら本を読むなんて、やろうと思えばできるかもしれませんが、それはどちらも疎かになってしまい、あまり効果はないのです。
やるからには、どちらか一つを集中的に行うようにしてください。
それと、その時その時に自分のやるべきことを正確にやるということも大事な要素です。
この「正確に」ということが重要になります。
今、自分がやるべきことはわかっているはずなので、それを一生懸命に集中して正確にやることが大事だということです。
もちろんやるからには、一生懸命に取り組むのは当然のことですが、間違った方法でやっているのではあまり意味がありません。
たとえば、トレーニングをする際に、体に余計な負荷がかかったり、体調を崩してしまうようなやり方を繰り返していては、トレーニングの意味がないわけです。
正しいやり方で、一生懸命に取り組むという姿勢が大切です。
人間の修養には、一つずつ、正確に、一生懸命にという気持ちが重要なんですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、一つずつ正確に、自分の為すべきことを一生懸命に取り組むという気持ちが大事になります。
あれもこれもやってみたいと、欲張っていろんなことに挑戦するのは、決して良い心構えではありません。
いろんなことに関心があることは悪いことではありませんが、やるからには一つずつ丁寧に正確に行うようにしてください。
そうしないと、全ての行動が中途半端になってしまい、実効性が伴わなくなってしまいます。
私たち人は、いっぺんに複数のことを実行できるほど器用ではないのです。
SDGsの活動においても、一つずつ、正確に、一生懸命に取り組むという姿勢を忘れないようにしてください。
