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人間はひとりひとりはみんな利口で分別ありげだが、集団をなせば馬鹿が出てくる。

人間はひとりひとりを見ると、みんな利口で分別ありげだが、集団をなせば、たちまち馬鹿が出てくる。
byフリードリヒ・フォン・シラー

あなたは集団の中でも利口な人ですか?

見出しの言葉は、ドイツの詩人で思想家のフリードリヒ・フォン・シラーの名言です。
人間の集団心理というものを鋭く説いた名言です。

この名言には二つの意味が隠されています。
一つは、人間は一人ひとりを見ると、普通に分別のある利口な人物に見えますが、集団の中に入ると馬鹿な人間というのは特定できるものだという意味です。
ある程度の規模の集団を形成すると、ルールを守らない者、集団行動について行けない者が現れるのは必然だということです。
そのような人物に、どう対処するかを考えるのがリーダーの務めということになるわけです。

もう一つの意味は、人間は、一人では愚かな行動を取ることができないものですが、複数の人間が集まって集団で行動をすれば、愚かな行動も平気でできるものだというものです。
人間は、他人とは異なる行動をとることを躊躇します。
みんながやらない行動を自分一人だけがやるのは相当の勇気が必要となるからです。
しかし、反対に言えば、複数の人間が同じ行動をとるようになれば、自分自身も平気でできるようになります。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という心理です。たとえ悪いことだとわかっていても、みんながやっているのだから、自分も平気でやってもいいという心理になってしまうことは、本当に恐ろしいことです。
歴史上、いや現代でもテロや紛争が続いているのは、そういった人間の集団心理が起因しているというわけです。

人間は、集団の中では馬鹿と利口が判別でき、そして、馬鹿な行動も複数の人間が集まれば平気でできるようになることを心得て、今後の自分の行動に活かしましょう。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
目標達成のためには、集団行動によって行動を実践していかなければいけません。
みんなが同じ目標に向かって行動できれば良いのですが、中には非協力的で、皆の輪を乱すような人も現れるかもしれません。
そんな人間の言動に惑わされず、目標に向かって努力しましょう。

また、集団で間違った方向に行ってしまうと、目標からは遠ざかり、とんでもない事態に発展しかねません。
集団心理の怖さを知った上で、誤った方向へ進まないよう、目標を見定めてしっかりと行動を実践していきましょう。

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