やむを得ず人を傷つける場合、その復讐を恐れる必要がなくなるまで、徹底的に叩き潰さなければならない。
byニッコロ・マキャヴェリ
あなたは、誰かを傷つけるようなことをしていませんか?
見出しの言葉は、イタリアの思想家 ニッコロ・マキャヴェリの名言です。
人を傷つける場合には、復讐されないように徹底的に叩き潰さなければならないと述べた、恐ろしいような強烈なメッセージですね。
もちろんマキャヴェリは、相手を徹底的に傷つけることを勧めているのではなく、人を傷つけるということは、相手から復讐されるリスク、危険性があることを警告しているのです。
私たちは、さまざまな人との人間関係の中で、だれかを傷つけてしまうことがあります。
もしも誰かを傷つけてしまった場合、相手は自分に対し恨みや憎しみの気持ちを持ってしまうかもしれませんよね。
自分に人を傷つける意図がなく、無意識のうちに相手を傷つけてしまうこともあります。
もしもそういうことなら、ある意味仕方がないのかもしれないので、後で気付いたときには相手に謝罪することが必要です。
しかし、故意に人を傷つけることは、できればやめたほうがよいでしょう。
相手が傷つくことをわかって、わざと傷つけるような行為をするということは、相手にもそれが伝わり、憎しみや恨みの気持ちがより一層強くなります。
そしてあなたに対し、復讐しようという気持ちになってしまうかもしれません。
それは、あなたにとっても決してプラスではないはずです。
いつか復讐されるのではないかとビクビクしながら生きていくことは、とても不幸なことです。
人間関係は良いに越したことはありません。
できれば人を傷つけることなく、穏やかな日々を過ごしていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が定めた世界共通の行動目標です。
SDGsの目標には、「復讐」なんて言葉は出てきませんし、似つかわしくないわけですが、世界には多くの人権侵害や迫害が発生しており、その解決を図ることはSDGsの重要の目標の一つでもあります。
迫害や侵害は、人々の心を傷つけ、復讐心を呼び起こす恐れがあるからです。
誰かに報復したいとか復讐しようという心は、健全な心ではないことは明らかです。
誰かを憎むことなく、みんなと仲良く協力して生きていける社会は、本当に幸福な社会です。
こんな社会を創り出すことも、SDGsの目的の一つです。
心得ておきましょう。