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ぬるま湯は気持ちのいいものではない。しかし出ると寒いから、なかなか出られない。

ぬるま湯というのは、入っていて気持ちのいいものではない。しかし出るとなお寒いから、なかなか出られないものである。
by 下村湖人

あなたは、ぬるま湯に入ったままの人生を送っていませんか?

見出しの言葉は、小説家で社会教育家でもある下村湖人の言葉です。
ぬるま湯に入ったような人生を送っている人の胸に深く突き刺さるようなメッセージですね。

私たちは風呂に入るとき、40度前後のある程度、熱いお湯に入ることが多いですよね。
特に冬の寒い日には、熱い湯に入れば、気持ちよく、疲れも飛んでいきます。
しかし、もしもお湯が冷めてしまって、ぬるま湯になってしまうと、入っていても気持ちのいいものではありません。
できれば温度を上げたいところですが、それができないとなると、長い間ぬるま湯には入っていられないので、湯舟から早く出ようと思うのですが、出ると寒いので出たくないという気持ちが勝り、またぬるま湯につかってしまうわけです。

このことは、人生そのものにも言えることかもしれません。
お風呂と違うのは、人生のぬるま湯につかっている人は、それを心地良く感じている場合が多いということです。
あまりにも心地良いので、温度を上げることもしたくないし、ましてや外に出るなんて、もってのほかです。
つらい思いや苦労なんてしたくない、今のままの状態が良いと安易に考えてしまい、現状のまま、成長することも努力することもなく、変化を求めずに生ぬるい生活を続けていく道を選んでしまうというわけです。

人間が生きていくためには、いくつになっても、成長したい、向上したいという気持ちを持つことが重要で、「ずっと楽な生活をしたい」とか「苦労なんてしたくない」と言う気持ちで、生ぬるい生活を続けてしまえば、人間は堕落し、後々になって結局は苦労する羽目になってしまうのです。

あなたがもし、ぬるま湯に入っていると感じているのでしたら、今すぐに抜け出しましょう。
抜け出した当初は寒いかもしれませんが、楽しみや喜び、面白みを感じることもたくさん経験でき、抜け出せたことを必ずよかったと思えるはずですよ。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。

SDGsの活動は、ある意味、ぬるま湯から抜け出す活動とも言えるかもしれません。
SDGsの目標に掲げられている世界的な課題を他人事のように考え、何も行動しないことは、ぬるま湯につかって、現状に満足していることと同じことです。
現状のまま、何も変化がなければ、私たちの地球、人類の未来はますます悪化していくことは火を見るより明らかです。

私たちに求められているのは、より多くの人々が、ぬるま湯から抜け出し、未来のためにできることをやっていくことなのです。

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