何より平和がいいに決まっているんですよ。でも、最近はもう、人間は平和より争いごとの方が好きなんじゃないかと思うようになりました。
by 伊東四朗
あなたは平和を望んでいますか?
見出しの言葉は、コメディアンで俳優の伊東四朗氏の言葉です。
最近の世界情勢について、皮肉をこめて述べた深いメッセージですね。
平和と戦争、世界にとってどちらが望ましいか?
こんな質問をされたら、戦争の方が望ましいと答える人は、世界中を探しても一人もいないはずです。
争いのない平和な状態でいることが良いに決まっています。
しかし、世界情勢を見るとどうでしょう。
世界のあちこちで戦争が起こり、テロや紛争が頻発しています。
また、戦争状態ではなくても、国の予算を見ていると、日本のみならず、どこの国も軍事費を増やし、兵力を増強しようとしています。
まるで争いごとを望んでいるかのような世界の風潮が見られます。
個人の行動についても、他人を攻撃したり、争いごとを起こすことを望んでいるような行動がよく見られます。
SNS等では、他人への誹謗中傷や批判めいた投稿が、これでもかというくらい、毎日見られます。
まるで、争いごとを好き好んでいるかのように、面白がっているのです。
戦争よりも平和の方が良いという、こんな当たり前のことさえも理解できずに、世界中で引き起こっている争いごとですが、人間はいつまでたっても愚かで分別もつかない生き物なのでしょうか?
なぜ争いごとが起きてしまうのか?
それは、自分と意見が異なる者を否定するとともに、全てを相手のせいにしてしまう風潮が強いからです。
世界で起きている戦争やテロは、「相手が悪い」「自分は悪くない」と、全ての責任を相手になすりつけ、戦争も選択肢の一つだ、やむを得ないという考えから引き起こっているのです。
戦って、相手を傷つけても、単に憎しみや恨みを生むだけであり、それで解決することなんてあるはずがないのです。
このことは、個人の生活においても言えることです。
できれば、争いごとや諍いのない、平穏な生活を送ることが私たちには大切な心構えです。
日常生活や社会生活において、時には理不尽な思いをしたり、怒りを覚えるようなことが起きるかもしれませんが、できるだけ穏便に、争いごとに発展しないように、私たちも気をつけて生きていきたいものです。
もちろん、自分から誰かに喧嘩を売るような行動は厳に慎むべきです。
戦争よりも平和が望ましいのに、そうではない今の世界情勢です。
こんな当たり前のことが、普通に通用するような世の中になって欲しいものですね。