ターバンが少しの風でうなるのなら、下着は一体どうなるのだ。
byアラブのことわざ
あなたは、不平不満ばかりを言っていませんか?
タイトルの言葉は、アラブに伝わることわざです。
このことわざは、ユニークな言葉で表現されていますが、その意味について少し説明します。
ターバンというのは、アラブの人たちが頭に巻く布状の装身具です。バンダナよりも長くて頭全体を覆い隠すように巻き付けるものです。
そのターバンの立場になって考えてみると、暑くて蒸し蒸しする中を頭なんかに巻かれて、少し風が吹いただけで文句を言って、うなっているわけです。
しかし、下着の立場になってみるとどうだろう。
下着は、もっと蒸し蒸しするし、汗でびっしょり濡れるし、ターバンよりももっと過酷な状況にあるのに、文句一つ言わずにじっと耐えているではないか。
つまり、中途半端に少しつらい状況の人ほど文句ばかり言い、本当につらい状況の人は文句も言わずにじっと耐えているものだという教訓のことわざなのです。
たしかに本当につらい状況に陥ってしまえば、身体的にも精神的にも余裕がなく、言葉にしたり、文句を言う暇などないかもしれません。ただひたすら耐え忍ぶしかないわけです。
したがって、不平不満をたらたら言っているうちは、まだ心にも体にも余裕があり、それほどつらい状況ではないとも言えるわけです。
しかも、文句を言ったところで、何か改善されるわけでもありませんし、誰かに褒められるわけでもありません。
むしろ、周りの人たちからうっとうしい奴だと思われ、迷惑に思われるかもしれません。
不平不満なんて口に出さずに、ただひたすら黙って行動をする人間のほうが信頼され、尊敬されることが多いはずです。
不平不満を口に出しても、何も良いことがなく、むしろ悪化するのであれば、自分が何をすべきか、何をしてはいけないかがわかるはずです。
不平不満を言いたくなったら、ぜひこのことを思い出してください。
SDGsは、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をしている際にも、タラタラと文句ばかり言って、手足をほとんど動かさない人がいるかもしれません。
「なぜこんなことをしなければならないのか」などと、活動そのものに文句を言う人もいれば、活動のあり方や方法などに文句を言っている人もいるかもしれません。
いずれにしても、不平不満をいっても、何も変わりませんし、意味がありません。
SDGsは、具体的な行動を実践するからこそ、ゴールが近づき、実効性ある成果が現れるのですから、口で文句ばかり言っていても、何も始まらないのです。
不平不満なんて何の意味もないことを理解し、今後も文句一つ言わずに活動を続けていきましょう。
