自分が立っている所を深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る。
by 高山樗牛（たかやまちょぎゅう）
あなたは、自分のやるべきこと、役割を十分に果たしていますか？
タイトルの言葉は、明治時代に活躍した文芸評論家で思想家の高山樗牛の言葉です。
自分の立っている所を深く掘れば、きっと泉が湧き出てくるという、人としての生き方、行動の仕方を述べた深いメッセージですね。
人はそれぞれ、自分の役割や立場というものがありますよね。
職業であれば、自分のやるべき仕事や責任、何をすべきか、何をしてはいけないのかなど、それぞれ自分の役割や立場を担って、私たちは仕事をしています。
また、家庭生活においては、親の立場、子の立場、いずれにしろ、自分の役割というものがあります。
親であれば、子の成長を見守り、きちんとした大人に育つように努力しなければなりませんし、子供は親の期待を背負って、勉強に励まなければなりません。
その役割や立場というのは、一人ひとりが異なるのは当然のことであり、全く同じ立場、役割を担っている人はいないのです。
しかし、人としてきちんと生きていくためには、自分の役割や立場をわきまえ、それを果たそうと努めなければなりません。
つまり、今、自分が立っている所を深く掘りなさいということです。
自分の果たすべき役割を忘れてはいけないのです。
仕事であれば、自分の役割を誠実に真面目に実践することは当然のことです。
当然のことながら、「誰かが穴埋めしてやってくれるだろう」とか、「自分一人くらいサボっても影響ないだろう」と考えて、自分の役割を放り出すことはあってはならないのです。
自分の役割を誠実に果たすことで、あなた自身が信頼、尊敬されるのはもちろんのこと、周りの人たちを喜ばせ、幸福にすることにつながるのです。
自分の役割、立場を誠実に果たす。
私たちが生きていく上で決して忘れてはいけない心構えなのです。
SDGsは、２０３０年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、自分の立場、役割というものがあり、それぞれが自分が何をするべきかがあるはずです。
その自分の役割、立場をきちんと果たすことが大事な心構えです。
私たちは、未来の地球と人類のために、より良い社会を創り出そうと努力しているわけですが、現代社会においては、戦争やテロが頻発し、環境破壊や人権侵害も全く改善される傾向が見られません。
世界中がSDGsに逆行するように、悪化しているようにさえ感じます。
世界中の人々が、自分の立場や役割を深く掘り下げ、誠実に実践してくれれば、SDGsの目標は容易に達成できるはずです。
今一度、自分の役割、立場を見直してほしいものです。
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