「もったいない」の精神を実践すれば、貴重な資源を奪い合うこともなくなります。
byワンガリ・マータイ
あなたは、「もったいない」の精神を持ち、実践していますか?
タイトルの言葉は、ケニアの女性環境保護活動家でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏の名言です。
日本でも、早稲田大学等の複数の大学で教鞭をとるなど、とても有名な方です。
「もったいない」という言葉は、私たち日本人なら誰もが知っており、普段でもよく使う言葉です。
その意味は、「物を大切にする」とか「大事に使う」といった意味で使われるわけですが、他の言語では、それに相当する言葉で訳すことができず、「物を大切にする」とか「物を大事に使う」という言葉に翻訳されるようです。
また「Mottainai」とあえてこのまま表記することもあるようです。
ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏のおかげで、日本でも「もったいない」という言葉が注目、再評価されるようになったことは記憶に新しいところです。
「もったいない」という言葉には、「物を大切にする、使う」と言う意味が含まれていることは間違いありませんが、私たちがこの言葉を使う際には少しニュアンスが違います。
例えば、「捨てるのはもったいない」とよく言いますが、これには、「捨てるくらいならば、誰かにあげたらどうか?」とか「他に使い道があるかも」といった意味も含まれます。
つまり、「あなたが要らないものでも、他の人が必要とするかも」とか、「捨てるのは良くないことだ」という、モノや他人に対する愛情のような気持ちを感じるわけです。
「もったいない」精神というのは、単に物を大切にするということのみならず、人や社会に対する愛情や社会貢献のような気持ちも含まれていると思われます。
ということは、SDGsの精神にも通じることなのかもしれません。
SDGsは、貧困や飢餓、健康や人権侵害、環境保護など、地球上のあらゆる課題を解決していこうとする目標です。
このような課題が表面化したのは、他人への思いやりや愛情不足、社会への怒りや偏見の積み重ねの結果であることは否定できません。
世界中の人々が、全てのあらゆる人々に対して愛情深く接することができる社会になれば、SDGsに掲げられている課題なんて全て解決してしまうのです。
SDGsの行動実践の際にも、「もったいない」の精神を意識しながら活動すれば、目標達成のゴールが近付いて見えてくるかもしれませんよ。