「苦労」と「努力」を混同していませんか?見分け方は、自分が成長しているのが努力で、消耗しているのが苦労です。
by小池一夫
あなたは、努力をしていますか? それとも苦労をしていますか?
見出しの言葉は、日本の作家で作詞家でもある小池一夫氏の名言です。
「苦労」と「努力」は似て非なる言葉ですが、それを見事にわかりやすく表現した名言ですね。
私たちは、人生の先輩から「もっと努力しなさい」とか「苦労した方がいい」などと言われますが、おそらく「苦労」と「努力」を同じような意味で使っている人が多いのではないでしょうか?
小池一夫氏は、その違いを見事に表現しています。
「努力」は、自分が成長していることで、「苦労」は自分が消耗していくことだということです。
同じ行動であっても、自分自身、何かを得ることができ、人として成長できれば努力であり、何も得られず、身体や精神が消耗するだけだったら苦労ということになるわけです。
つまり、自分の行動を意識して振り返ってみれば、それが努力なのか苦労なのか容易に判別できるのです。
また、「親に苦労をかけた」とは言いますが、「親に努力をかけた」とは言いません。
つまり、苦労は自分自身にも自分以外の人間にもさせることができますが、努力は自分にしかできません。
相手に努力させることはできないというのも、苦労と努力の違いということになります。
「努力」と「苦労」を履き違えずに行動をしていきたいものです。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
目標達成するためには、「努力」が大切であり、「苦労」は必要ありません。
「苦労」は身体や精神が消耗し、疲れるだけなので、する必要は全くないわけです。
ただ、現在、貧困や飢餓等で「苦労」している人々は世界中に数多くおり、そのような人々を救済することは大切な心構えです。
「苦労」している人々を「努力」で救済することができれば、SDGsの行動実践として最高の成果と言えそうです。