イノベーションでは、まず廃棄からスタートせよ。
byピーター・ドラッカー
あなたは、新しいことを始めるとき、古いモノに固執していませんか?
タイトルの言葉は、オーストリアの経営学者 ピーター・ドラッカーの名言です。
私たちの人間社会では、これまでの歴史で数多くのイノベーションが起こり、生活が便利になってきました。
18世紀から始まった産業革命により、数多くの工業製品が発明されてきたわけです。
今では、世界中のどこへでも行くことができ、情報を伝えることができるのが当たり前の時代になりました。
これからもますますイノベーションが活発化し、さまざまな便利な製品が生まれてくることでしょう。
ドラッカー博士は、イノベーションを起こすには、まずは廃棄することから始めよと言っています。
廃棄とは、不要なものはもちろんのこと、古いものや陳腐化したもの、生産的ではないものを捨てることから始めよということです。
これは物質的なものに限らず、考え方や行動といった心理的なモノも含まれます。
なぜなら、私たちの能力、持てるモノ、つまり抱えられる空間には限界があります。
つまり、不要なモノを廃棄しなければ新しいモノを取り入れる余裕がないので、その空間を作るために廃棄が必要というわけです。
SDGsの目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
世界の繁栄のためには、世界中で産業を発展させ生産性を向上させることが大切です。
古いモノや考え方を捨て、新たなアイデアを生み出して、イノベーションを起こしましょう。