何より大切なのは、自分は不十分だなどと決して思わないことだ。人生では人はたいてい、君が自分につけた値札どおりに君を扱うのだから。
by アントニー・トロロープ
あなたは自分の価値をどう評価していますか?
見出しの言葉は、イギリスの小説家 アントニー・トロロープの言葉です。
周りの人はあなたのことを、自分自身につけた値札どおりに扱うものだから、自分をあまり低く評価しないようにすべきだと述べた深いメッセージですね。
あなたは今の自分の才能や技術力、人間性について、どう自己評価しているでしょうか?
「自分はまだまだ未熟で、何もできないダメな人間だ」などと思ってはいないでしょうか?
もしも、あなた自身がそう思っているのでしたら、周りの人も同じようにあなたのことを扱う可能性が高くなるので気をつけましょう。
例えば、新入社員たちは、まだ仕事にも社会にも慣れておらず、未熟であることは否定できません。
表情にも態度にも自信のなさが浮き出ていて、仕事をしていても、言葉を発してみても、周りの人に比べて能力不足であることは間違いないでしょう。
それを彼ら自身も自覚しているのと同時に、周りの人も同じように感じているので、周りの人もあなたをサポートしたり、助言や叱責をしてくれたりしてくれます。
反対に、仕事ができる優秀な社員であれば、自分自身も能力が高いことを自覚していますし、周りの人もその人を信頼し、尊重して付き合ってくれるはずです。
したがって、自分自身がつけた自分の評価が、周りの人の評価にリンクするということです。
自分に自信のない人は、周りの人もこの人は頼りない人間だと判断し、重要な仕事を任せようとは思わないでしょうし、自信があり、キラキラ輝いている人には、みんなが尊敬、信頼を寄せ、重要な仕事を任せてくれるようになり、ますます成長していけるというわけです。
私たちが買い物をする際、高い値札がついていれば、自然とこの商品には価値があるものなのだと判断します。
そして、高い値段であっても買ってくれる人がいるわけです。
人間も同じなのです。
自分は価値のある人間、能力が高い人間だと自信を持って生きている人は、表情や態度にも現れるので、周りの人も同じように見てくれるはずです。
反対に自信がなく、自分は価値のない人間だと卑下している人は、表情や態度にも現れ、周りの人も同じように見てしまうということになるのです。
たとえ自分の能力が高くないとしても、自分を卑下したり、低く評価することはやめましょう。
それが表情や行動にも現れ、そのとおりの自分になってしまいます。
周りの人は、あなた自身がどんな人なのか、どんな能力があるのかなんて知らないのです。
表情や言葉遣い、行動は自信を持って、明るくプラス思考で生きていくように心掛けましょう。
そうすることで、周りの人のあなたを見る目が変わり、あなたも自信を持って生きていけるようになり、人生を変えてくれるはずですから。
