地球が生き延びるためには、対立を超えた新しい価値観がぜひとも必要です。
by 井上ひさし
あなたは、対立のない平穏な社会で生きていますか?
タイトルの言葉は、小説家の井上ひさし氏の言葉です。
私たちが生き延びるためには、対立ではなく、新しい価値観が必要だと述べた深いメッセージですね。
私たちの住むこの地球上では、あらゆる場所で対立構造が乱立しています。
世界のあちこちで、戦争やテロが頻発しており、数多くの罪のない人々の命が失われているのです。
人の命が、こんなにも軽く扱われていると感じているのは、私だけではないはずです。
戦争やテロの首謀者たち、国のトップは、罪のない人々の命が失われていく現状をどう思っているのか、本当に疑問です。
戦争やテロ以外でも、国同士が対立している状況が数多く見受けられます。
経済的な対立、貿易摩擦などは世界中で起こっておりますし、領土領海問題も世界中で見られます。
まるで対立することを願っているかのような、現在の世界情勢を見ると、こんな状況が続くことが本当に良いのか、不安でいっぱいになります。
立場や考え方の異なる者同士が対立し合う構造というのは、生産性は全くなく、お互いに傷つけ合い、憎しみや恨みの感情を増幅するだけです。
対立ではなく、競争することで、お互いが切磋琢磨することが重要になるのです。
スポーツや芸術の世界でも、ライバル同士が対立しているとすれば、そんな状況が良いはずがないのです。
お互いに足を引っ張り合ったり、中傷し合うような関係で、技術や能力が高まるはずがありません。
ライバルとして競争し合い、励まし合いながら、練習に精を出す方が、お互いの成長、能力向上のために大事なのは言うまでもないのです。
対立で引き起こされるのは、生産ではなく破壊のみです。
競争で引き起こされるのは、能力向上です。
未来のためには、何をするべきか、お互いが冷静になって、考え直してみる必要があるようです。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、人間同士の対立の歴史が引き起こした問題であると断言しても過言ではありません。
戦争やテロはもちろんのことですが、貧困や飢餓、人権侵害や環境破壊、地球温暖化現象も、対立の歴史が生み出した産物とも言えるのです。
そして、私たち自身も、これまでのような生き方では生き延びることはできないことを認識し、行動を変えなければならないことを知るべきなのです。
つまり、新しい価値観を持つことが、これから先、生き延びていくためには必要というわけです。
対立では何にも生まれないばかりか、破壊するだけだということを改めて考え直す必要があるのです。