イソップ寓話「3人のレンガ職人」から考察するモチベーションとは?
あなたは、どんな気持ちで毎日仕事をしていますか?
イソップ寓話の「3人のレンガ職人」のお話をご存知ですか?
物語は、以下のとおりです。
真夏の暑い日に、ある旅人が旅をしていると、レンガ積みをしている3人の職人に会いました。
一人目の職人に旅人は尋ねます。「あなたは、ここで何をしているのですか?」と。
一人目の職人は答えます。
「レンガを積んでいるんだよ。暑くて大変だよ。やらないと親方に怒られるんだ」と。
二人目の職人にも同じ質問をすると、二人目はこう答えます。
「家族を養うためにレンガを積んでいるんだよ。大変なんて言ったらバチが当たるよ」と。
三人目の職人にも同じ質問をすると、三人目はこう答えます。
「歴史に残る大聖堂を作っているんだ。これで大勢の人々が救済されるんだ。こんな仕事ができるなんて誇りに思うよ」と。
さて、皆様は、どの職人と一緒に仕事をしたいですか?
どの職人に仕事を依頼しますか?
迷わずに三人目の職人ですね。
一人目の職人は、「怒られるから仕方なくイヤイヤ仕事をしている」人です。
二人目は、「つらいけど家族を養うために仕事をしている」人です。
三人目は、「後世に残る事業に携わり、社会に貢献できることを喜んでいる」人です。
三人目の職人は、仕事そのものをつらいと思っておらず、むしろ社会貢献していることを喜んでいるように思えます。
真夏にレンガ積みという同じ仕事をしているはずなのに、一人目、二人目の職人とは、気持ちが全く違うわけです。
私たち社会人も、みんなが三人目の職人のような気持ちで仕事をすれば、職場環境が変わり、きっと社会ももっと良くなると思いませんか?
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
目標8は、「働きがいも経済成長も」です。
この目標の中に、「働きがいのある人間らしい仕事をすること。」つまり、ディーセント・ワークも掲げられています。
このディーセント・ワークを達成するためには、仕方なくイヤイヤ行動をするのではなく、社会貢献しているという実感と喜びを意識しながら行動を実践することが大切です。
SDGsの行動実践は、社会貢献であることを決して忘れないように、行動を継続していきましょう。