人が自分で得られることを、神に頼んだところで無駄である。
byエピクロス
あなたは神様に何をお願いしていますか?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの哲学者 エピクロスの名言です。
自分で努力もしないで、神様にお願いすることの無意味さを述べた深い名言ですね。
私たち人は、自分や家族の幸せを願って、よく神頼みをします。
神社やお寺に行ったら、必ずと言っていいほどお参りをします。
お願い事としては、例えば、「志望校に合格しますように」とか「恋愛運に恵まれますように」とか「金運に恵まれますように」などと自分の希望を叶えることをお願いすることが多いことと思いますが、よくよく考えてみると、不可思議な行動だということに気付きます。
自分の希望を叶えるためには自分自身が努力しなければならないのが当然のことなのに、目に見えない存在である神様にそれをお願いしているのです。
自分が窮地に立たされたときにも、「神様、どうかお助けください」と神頼みする人がいるわけですが、単に手を合わせただけで願いが叶うのだったら誰も苦労はしないのです。
私たちは、生きていく中で常に不安や恐怖と戦っています。
したがって、何かにすがりたいという気持ちがあるわけで、だからこそ世界中にいろいろな神様が存在していると考えられているのです。
神様にすがりつきたい、お願いしたいという人間の心理は理解できます。
そして神様の存在を否定するつもりもありません。
もちろん神様にお願いすることはその人の自由であり、悪い行為ではありませんが、神頼みだけでは 人間の希望を叶えることなどできないのです。
心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い社会を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標を達成するためには、神様にお願いするだけでは到底叶いません。
私たち人間の具体的な行動によってのみ、達成可能なのです。
SDGsの達成を神様にお願いしている人はいないと思いますが、他人事だと考えて、何も行動しようとしない人は大勢います。というよりも、ほとんどの人がそうかもしれません。
くどいようですが、SDGsの目標は、私たちが具体的に行動を起こすことでしか、目標達成は叶わないのです。神様は願いを叶えてくれません。
私たちが行動を起こさなければ、地球と人類に明るい未来はないのです。
常に心に留めておきたいですね。