人の間違いから学びなさい。すべての間違いを自分でできるほど人生は長くない。
by グルーチョ・マルクス
あなたは、他人の失敗を教訓にしていますか?
タイトルの言葉は、アメリカの俳優でコメディアンでもあるグルーチョ・マルクスの言葉です。
人の間違いから自分の振る舞いを学びなさいと述べた深いメッセージですね。
日本にも、「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがありますが、まさにそのことをわかりやすく表現した深い言葉だと思います。
私たちは、自分自身が失敗をすることがありますが、他人の失敗を目にしてしまうこともありますよね。
そんなとき、「かわいそうだな」とか「あんなことをしてはいけないんだな」と思うだけでは、あまり賢明とは言えません。
「あんな行動を取ればこんなことになってしまうんだ」と自分に言い聞かせ、自分は同じ失敗や間違いを犯さないように注意しなければなりません。
他人の失敗や間違いというのは、良い教訓となるはずですので、改めて一から学び直す必要なんてないのです。
「こうすべきだ」とか「こうした方がいい」というのは、本来なら書物や先生と言われる人物から学ぶべきことかもしれませんが、誰かが間違いを犯したり、失敗をした場合には、それを教訓にして自分の行動の参考にすることも必要な心構えです。
なぜなら、一から学び直すほど、私たちの人生は長くないからです。
ほとんどの人は、真面目に誠実に生きているわけですが、その理由は、そうすることで、豊かで充実した幸福な人生を送れることを、私たちは知っているからです。
間違いを犯せば、周りからの信頼を失い、生きづらくなることを知っているのです。
「人の振り見て我が振り直せ」
改めて、意識して生きていきたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が提唱している世界共通の行動目標です。
SDGsの17の目標は、過去および現在における人類の過ちを改めて、持続可能な未来社会を築いていこうとする目標です。
いわば、人の間違いを見直し、改めていこうとする行動のことです。
なぜ世界では戦争やテロが頻発しているのか、環境破壊が起きているのか、人権侵害が起きているのか、これらの問題は、全てが人の犯した過ち、間違った行動が引き起こしていると言えるわけです。
人間が犯した過ちを改めなければ、未来の地球と人類は破滅の道を辿っていくことは自明の理です。
私たちが何をすべきか、今一度考え直してみましょう。