後から来る者のために田畑を耕し、種を用意しておくのだ。山を川を海をきれいにしておくのだ。
by 坂村真民
あなたは、後から来る者のために何をしていますか?
見出しの言葉は、仏教詩人 坂村真民の詩の一節です。
人は、後から来る者のために、何をするべきかを述べた深いメッセージですね。
私たちは、社会生活の中で、自分のためだけではなく、後から来る人、他の人のための行動をとることが数多くありますよね。
例えば、公衆トイレで自分の不注意で汚してしまったとき、汚れた状態のままで立ち去る人は、あまりいません。きちんときれいにしてから、出ていきますよね。
また、図書館や書店で本を探しているときも、棚から出した本を、きちんと元の場所に戻すのは当然のことです。
このような行動は、後から来た人、他の人のためにとる行動であり、自分のための行動ではなく、一つの気遣いとも言える行動です。
私たちは、他の人に迷惑をかけてはいけないという思いが強く心に染み付いており、無意識のうちにこのような行動ができるものです。
特に日本人は、気遣い、心遣いをすることが当然のごとく振る舞うことができるという特徴があり、日本人の礼儀正しさを窺い知ることができます。
こういった、「後から来る人のために」「他の人のために」という心遣いはとても美しく尊いことであり、世界中の人々に広がっていけば、本当に平和で生きやすい社会になるはずです。
「自分さえ良ければいい」ではなく、「後から来る人のために」「他の人のために」行動できるような人間になれるように、常に心がけていたいものですね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動こそ、「後から来る者のために、田畑を耕し、種を用意し、山や川や海をきれいにする」行動だと言えます。
今生きている私たちだけではなく、これから生まれてくるであろう未来に生きる世代のために、生きやすい社会、平穏な社会を創り出すことが、私たちの使命だと言えるのです。
人間は、地球が存在しなければ生きていけません。
しかし、地球は人間がいなくなっても存在できるのです。
もしかしたら、人間がいなくなった方が、地球環境は良くなり、全ての生き物にとって住み良い、生きやすい場所になるのかもしれません。
私たちの世代で、地球を破滅させるわけにはいかないわけで、後から来る者、つまり未来世代の人々のためにも、私たちは自分たちができること、地球を守っていかなければならないわけです。
常に強く意識しながら、今後も活動を続けていきましょう。