未来を語る前に今の現実を知らなければならない。
人は現実からしかスタートできないのだから。
byピーター・ドラッカー
あなたは今の自分の立場、立ち位置を理解していますか?
見出しの言葉は、オーストリアの経営学者ピーター・ドラッカーの名言です。
夢や目標を目指す人に勇気を与えるような深い名言ですね。
私たち人間は、生き物の中で唯一、未来を語ることのできる生き物です。
未来に向かって生きていると言っても過言ではありません。
「将来こんなことをしてみたい」とか、「こんなふうになっていたらいいなあ」などと未来を描くことはよくあることです。
私たち人が思い描く未来は、自分がかつて経験したことや、見たり聞いたりしたことのある物事から生まれています。
今までに全く見たこともないようなことから未来を思い描くことはないのです。
例えば、「将来、医者になりたい」と未来を思い描くのは、実際に医者の姿を見たり、書物を読んだりしたからこそであり、医者の存在を知らない人は、「医者になりたい」とは思わないわけです。
つまり、私たちの未来は現実を知ることから始まるというわけです。
そうして、「医者はどんな仕事か」「どうすれば医者になれるのか」を自分なりに思い描いて、未来に向かって動き始めるということになるわけです。
未来を思い描く前に現実を知ることから始めてみましょう。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標設定、つまり未来を思い描くためには、まずは世界情勢を知ることから始めなければなりません。
世界には、現代においても貧困や飢餓、人権侵害や健康被害、テロや紛争で困窮している人々が大勢存在します。
また、地球温暖化による環境課題も深刻な状況にあり、解決の兆しは見えていません。
このように、まずは世界情勢を知らなければ、SDGsの目標を設定することはできません。
世界における深刻な課題を認識しつつ、自分たちに何ができるのかを真剣に考える必要があるのです。