ことわざ

鵜(う)の真似をする烏(カラス)。by日本のことわざ

鵜(う)の真似をする烏(カラス)。
by日本のことわざ

あなたは、人の真似ばかりしていませんか?

タイトルの言葉は、皆様よくご存知の日本のことわざです。
「カラスが鵜(う)の真似をして、水に潜って魚を獲ろうとしても、魚を獲れないばかりか、水に溺れて苦しい思いをするだけだ」ということです。
自分の能力や身の程をわきまえずに、誰かの真似をすれば、惨めな失敗をするという教訓です。

鵜という鳥は、水鳥であり、水に潜って魚を獲る習性がある生き物です。
つまり、魚を獲るのが上手なのです。
鵜と色も姿かたちも似ているカラスですが、鵜と同じように魚を獲ろうと水に潜ろうとしても、本来カラスは水が苦手であり、溺れてしまい、魚を獲ることなどできません。

これは、人間にも同じことが言えるのではないでしょうか?
誰かが何かをやっている姿を見て、自分にもできるだろうと高をくくって、やってみると大失敗して恥をかいてしまうことがあるわけです。
誰かができることならば、自分にもできると思うこと自体は、前向きでプラス思考なのですが、簡単にできると思い込み、無鉄砲に行動してしまうのは考えものです。
相手は、自分が努力し、能力を持っているからこそできるのであって、何も経験のない人間がすぐにできることとは限らないのです。

何事もチャレンジ精神を持つことは良いことですが、「鵜の真似をする烏」にならないように、きちんと準備して取り組むように心がけましょう。

SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。

SDGsの目標は、それぞれの個人や企業が、自分たちの立場や能力に応じて、各々設定するものです。
当然のことですが、それぞれの個人や企業によって、できること、できないことがあるわけです。

私たちは、どこかの誰かのSDGsの目標を見て、自分たちも同じことをしようと考える必要はありません。
よそのSDGsに憧れを持ったり、参考にする程度なら悪くありませんが、自分たちの能力も鑑みず、単に他の目標の真似をしようとするのは感心できません。

自分たちは、自分たちらしく、できることを精一杯やればよいのであって、どこかの真似ごとをする必要はまったくないのです。
未来の地球と人類のため、自分たちらしい目標を設定し、行動を実践していきましょう。

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