「みんなと同じでいい」という態度をやめた途端、脳はフル活動を強いられる。
これは大変苦しいが、頑張って1週間、1か月、1年と続けていると、自分の頭で考える癖がつき、思考力も高まる。
by大前研一
あなたは、みんなと同じ行動をしますか? それとも・・・。
見出しの言葉は、経営コンサルタントで実業家の大前研一氏の名言です。
出世する人、成功者になるための基本的な考え方を述べた、深い名言ですね。
世の中には、成功者と呼べるような人がたくさんいますが、他の人と何が違うのでしょうか?
それは、周りの人とは異なる行動ができる人です。
周りの人々と同じ行動をとることは、とても楽な生き方です。
なぜなら、みんなと同じ行動を取ればいいので、迷わずに行動できますし、誰からも非難されません。
しかも、自分が何をするべきかを考えずにすむのです。
みんなの真似をして行動すればいいのですから、本当に楽なのです。
しかし、「みんなと同じで本当にいいのかな」と疑問に思い、違う行動を取り始めた途端、周りの人々の態度、そしてあなたの思考力は変わります。
まずは、あなたの周りの人々はあなたを非難します。
「なぜみんなと同じ行動ができないのか」と。
そこで、あなたは答えなければいけません。
頭をフル回転させて、なぜ自分がみんなとは違う行動を取るのかを説明しなければならないのです。
今まではみんなと同じ行動をとり、楽な生き方をしていたにもかかわらず、突然、周りから蔑んだ目で見られ、説明を求められるのです。
これは苦痛以外の何ものでもありません。
最初のうちはとても苦痛です。
人は誰でも少なからず他人の目を気にしてしまうものですし、他人から非難されることを好きな人はいませんからね。
しかし、人間の習性とは面白いもので、時間が経つにつれて、それが習慣、癖になってきます。
最初は苦痛だった周りの視線や非難も、それを続けていくと慣れてきて、平気になってくるものです。
そして、周りの人とは違うので、自分が何をすべきかを自分自身で考える癖も身についてくるのです。
こんな癖、習慣が身につけば、あなたはもう立派な成功者です。
そして、もしかしたらあなたに賛同して協力してくれる人も現れるかもしれません。
あなたがもしも、周りの人よりも出世、成功したいという欲があるのなら、みんなとは違う行動をとってみるという思考が大切なのです。
心得ておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、理想的でより良い世界を創り出すための世界共通の行動目標です。
SDGsの目標は、各個人や各企業がそれぞれ独自の目標を設定して、行動実践していくものですが、みんなと同じでなくてもよいのです。
SDGsの取組みそのものが社会貢献なので、周りの人々がやるから自分も同じことをやるというのも悪い考え方ではないのですが、それぞれが独自の目標を設定し、みんなとは違う方法、行動をとってみるのも面白いのです。
未来の地球、人類のため、自分に何ができるのか、何をすべきかを自分自身で真剣に考えて行動できれば、社会貢献と同時に、あなたの思考力、行動力も向上するかもしれませんよ。