商談には特に秘訣などというものはない。ただ相手の話に耳を傾けることが大切だ。どんなお世辞にもこれほどの効果はない。
byチャールズ・エリオット
あなたは相手の話に耳を傾けていますか?
タイトルの言葉は、アメリカのハーバード大学の元学長 チャールズ・エリオット博士の名言です。
「相手の話に耳を傾ける。」この言葉はよく聞く言葉であり、当たり前だと思っている人が多いと思いますが、ほとんどの人はできていないと言われています。
他愛のないような話のときはもちろんのこと、例えば、自分が誰かの相談を聞いているようなときでも、本当に耳を傾けていないことが多いのです。
相手が話し始めたとき、最初の導入部分を聞いただけで、自分の中に結論を出してしまい、相手の話を聞きながら、自分がどう話そうかと考えてしまう人が多いです。相手の話を聞きながら、自分の頭の中では違うことを考えているのです。
また、最後まで話を聞かずに、途中で相手の話をさえぎって自分の考えを述べ始める人もいます。
もし最後まで聞いていたとしても、その間、頭の中で結論を出してしまい、自分はどう話そうかと考えているので、相手の気持に寄り添っていません。
相手の心の深い部分まで聞いてあげることが、「耳を傾ける」ということなのです。自分がどう話そうかと考えるのは、相手の話をすべて真剣に聞いた後でないと無理なのです。
自分がどんなに理路整然と流暢に話ができたとしても、相手が自分の話を聞いてくれなかったと感じてしまえば、相手から信頼や満足感を得ることはできないでしょう。
「相手の話に耳を傾ける」人間関係において、とても大切な心構えです。覚えておきましょう。
