名言集

かたよらない、こだわらない、とらわれない、広く広く、もっと広く、これが般若心経

かたよらない、こだわらない、とらわれない心、広く広く、もっと広く、これが般若心経、空の心なり。
by 高田好胤

あなたは、広い視野で物事を捉えていますか?

見出しの言葉は、薬師寺の貫主を務めた僧侶 高田好胤氏の言葉です。
一つのことにこだわりや偏見を持つのではなく、広い視野で物事を捉えなければならないと述べた、ありがたい教えですね。

私たちは、誰もが偏見や先入観を持って生きていますが、時にはそれが壁となって、人生を悩ませるような種になることがあります。
例えば、仕事のやり方においても、昔からのやり方だからこれが間違いないと思い込み、ずっとそれを踏襲しようとしたり、「あの人はああいう性格だから嫌いだ」と決めつけて、最初から付き合おうとしなかったりすることがあります。

そういった先入観を持つことは、あなた自身の視野を狭めてしまい、実効性のある行動ができなかったり、せっかくの縁を切ってしまうことにもなりかねません。

ある程度のこだわりや偏った考え方を持つことは、人間なので仕方のないことですが、あまりにもその傾向が強すぎると、時代の流れに遅れてしまったり、周りの人から不信感を抱かれてしまう危険性もあるのです。

したがって、自分のこだわりや先入観に固執するのではなく、「そんな考え方もあるのか」と広い心で物事を捉える目も、時には必要になります。
自分の周りには多くの人がいて、それぞれがいろんな考え方、こだわりを持って生きているはずです。
自分と違う考えや行動をする人がいても、全く不思議ではなく、むしろそれが自然の摂理というものです。

何が正しくて、何が間違っているのかなんて、誰かが決められるものではなく、自分が常に正しいと思い込むことはたいへん危険です。
広い視野を持って、いろんな考えを聞く力も、人として生きていくには必要な心構えと言えそうです。

SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。

SDGsの活動をしている人は、目標達成に向けて、一つのこだわりや先入観を持って活動している人が多いのが実情です。
目標達成に向けて、まっしぐらに取り組む姿勢はとても良いことなのですが、あまりにもこだわりや先入観が強すぎるのも考えものです。
なぜなら、こだわりが強すぎることによって、協力しない人を非難したり、上手く行かないと怒りを爆発させてしまう危険性が高いからです。

SDGsは、あくまでも自主的な活動なので、自分たちのできる範囲で、自分がやるべきことを自分なりのやり方で実践すればよいのであって、広い視野、大きな心で行動することが求められるのです。
偏見や先入観を持たずに、自分なりのペースで活動できればベストな活動と言えるのです。

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