幸福を維持するほうが幸福を得るよりも困難である。
by デモステネス
あなたは幸福を長く維持していますか?
タイトルの言葉は、古代ギリシャの政治家 デモステネスの言葉です。
幸福とは、得ることよりも、それを維持することのほうが困難であると述べた深いメッセージですね。
私たち人は、人生の中で幸福感を感じることがたくさんありますよね。
家族と一緒に過ごしている時間や、趣味を楽しんでいる時間は、時が経つのも忘れてしまい、至福の時間とも言えるかもしれません。
また、仕事をしているときが最も幸福だと思っている人も数多くいるはずです。
また、小さな幸福という意味においては、甘いお菓子を食べている時間や、お風呂に入っている時間が幸福だと感じる人もきっと多いことでしょう。
あなたはどんなことをしているときが幸福ですか?
幸福な時間というのは、人生においては何度も訪れるはずですが、それを維持するのは困難だと、古代ギリシャの政治家 デモステネスは述べています。
なぜなら、幸福だと感じている時間というのは、いつか必ず終わりが来るものだからです。
つまり、その幸せな時間が終わり、別のことをする時間になれば、幸福感がなくなってしまうというわけです。
また、長く続けていれば、そのうち飽きてしまい、幸福感を感じにくくなるということもあります。
例えば、結婚は、最初のうちはとても幸福感を感じていることと思いますが、結婚生活を長く続けていくと、その幸福感が徐々に希薄になっていくということはよくある話です。
しかし、よくよく考えてみると、幸福とはその人がどう感じているか、感情の問題であり、出来事そのものの問題ではないと述べている哲学者も大勢います。
生きていることそのものに幸福感を感じる人もいれば、ちょっとした失敗や気分を害する出来事があっただけで、すぐに不幸だと落ち込んでしまう人もいるわけで、幸福かどうかは、人それぞれの気持ちのありようとも言えるのです。
いずれにしても、人間とは感情の生き物であり、気持ちが大きく揺れ動く人が多いのも事実であり、幸福感を長く維持することは、凡人にとっては困難だと言えるのかもしれませんね。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が定めている世界共通の行動目標です。
SDGsは、世界中の人々が幸福を維持できるように掲げられた目標と言っても過言ではありません。
なぜなら、貧困や飢餓、人権侵害や環境破壊などの社会問題は、世界の人々の幸福を妨げている課題であることに間違いないからです。
例えば、貧困や飢餓の問題について、金銭や物資を供給すれば、一時的には解決できるかもしれませんが、それを長く維持することはできません。
寄付や募金ももちろん良いことですが、貧困や飢餓のない社会の仕組みを確立することが、もっと大事なことなのです。
世界中の人々が、幸福を維持できる社会を創り出すことが私たち人類の使命であり、SDGsの本来の目的でもあるのです。
私たちに何ができるのか、真剣に考えてみましょう。