はじめたからといって、やり終えなくてもいいのかもしれない。
by レイ・G・ストローベル
あなたは始めたことを、最後までやり遂げようと無理をしていませんか?
タイトルの言葉は、「パンダのちえ」の著者で知られる自己啓発作家 レイ・G・ストローベルの言葉です。
何かを始めたからといって、無理してやり終えなくてもいいのかもしれないと述べた深いメッセージですね。
私たちは、何か目標や夢に向かって努力をしている際、一生懸命に取り組み、最後までやり遂げようと頑張ってしまうことがあります。
途中であきらめて、やめてしまうことは悪いことで、ダメな人間なんだと思い込んでしまいます。
自分自身はもちろん、周りの人々からも冷たい視線を向けられることを恐れ、最後までやり遂げることを良しとする傾向が強いと思われます。
しかし、何事も最後までやり遂げることが、その人にとって本当に良いことなのか、よくよく考えた方がいいと思います。
何かを始めようと努力をしても、努力の途中で、「これは自分には合わないな」とか「もっと他のことをやってみたい」と思うことがあるかもしれません。
そんなときに、「せっかく始めたのだから、最後までやらなくちゃ」と思うことが、その人の人生にとって本当に良いことなのか、疑問を持つべきです。
もちろん、最後までやり遂げることも尊い行動ですし、素晴らしいことですが、それが全てではないことは理解した方が良いのです。
人にはそれぞれ、得手・不得手がありますし、事情もそれぞれ異なります。
最後までやり遂げられないからといって、その人が非難されるべきことではないのです。
努力の途中で、「これはちょっと違うな」と思ったら、やめる決断をするのも、勇気があり尊い行動だということは、理解しておきましょう。
SDGsは、2030年に向けて、持続可能な社会の実現を目指し、理想的でより良い世界を創り出すために、国連が発表している世界共通の行動目標です。
SDGsの活動をする際にも、行動の途中で、「これはちょっと違うな」とか「これは自分には合わないな」と思ったら、行動をやめたり、変えたりする勇気を持つようにしてください。
ゴールまで突き進むことももちろん尊い行動ですが、自分に合わないことを無理して続けることは、あまり賢明な考え方とは言えません。
途中で行動を変えることに罪悪感を感じる必要もないのです。
人はそれぞれ、考え方や価値観も違いますし、事情も異なります。
最後までやり切ることが全てではなく、それぞれが自分に合う生き方をすれば良いのですから、別の行動を取ったとしても一向に構わないのです。
そんな意識も決して忘れないようにしてください。